みなさん、こんにちは。たいちゃん。です!
昨季も書きました、日本ジュニア男子ブログ。
昨季のブログはこちらからご覧ください!!
今季もやらせていただきます。
みなさま、今季のジュニア男子特にレベルが上がったなと感じたのではないでしょうか??
全日本ジュニアや全中がこの影響をもろに受けたのではないでしょうか?
FS進出に50点台が必要になるという非常にハイレベルなシーズンでした…。
また、2024-2025シーズンもさらにハイレベルな争いになるであろう、日本ジュニア男子を今回のブログにてひとまとめにしましたので、来季の観戦準備や注目選手のチェックなどに使っていただけると嬉しいです!!
今回のブログは個人個人でまとめて出そうかも迷ったのですが、一つにまとめさせていただきました。なのでめちゃくちゃ長い量がたくさんの記事になっておりますが最後まで見ていただけると嬉しいです!!
まず以下の文章中に戦績表があります。
太字はISUパーソナルベストもしくはシーズンベストの点数
赤字は国際大会国内大会全カテゴリー含めたシーズンベストの点数
青字は国際大会国内大会全カテゴリー含めたシーズンワーストの点数
となります。
また1位、2位、3位においては表に色をつけております。
よろしくお願いいたします!!
中村俊介
来季ジュニア6年目(シニア転向もあり得ます)
所属:木下アカデミー
2023-2024シーズン主な戦績:世界Jr4位、全日本Jr優勝、全日本14位、JGPエレバン2位、インターハイ5位
跳べる多回転ジャンプ:4回転トゥループ、トリプルアクセル、4回転サルコウ(練習で着氷)
2023-2024シーズン 戦績
EVENTS | C | SP | R | FS | R | TOTAL | R |
---|---|---|---|---|---|---|---|
木下杯争奪フィギュアスケート大会 | J | 77.85 | 1 | 124.26 | 1 | 202.11 | 1 |
JGP 大阪 | J | 74.04 | 2 | 113.84 | 12 | 187.88 | 8 |
JGP エレバン | J | 77.30 | 2 | 137.37 | 3 | 214.67 | 2 |
西日本選手権 | J | 77.44 | 1 | 134.04 | 1 | 211.48 | 1 |
レイクカップ | J | - | - | 132.20 | 1 | - | - |
全日本ジュニア選手権 | J | 76.81 | 1 | 135.61 | 2 | 212.42 | 1 |
愛知TP | J | 76.58 | 1 | - | - | - | - |
愛知TP | S | 70.72 | 1 | - | - | - | - |
全日本選手権 | S | 80.16 | 9 | 127.54 | 19 | 207.70 | 14 |
インターハイ | J | 68.28 | 2 | 107.37 | 5 | 175.65 | 5 |
国民スポーツ大会 | J | 74.42 | 2 | 129.23 | 2 | 203.65 | 2 |
世界ジュニア選手権 | J | 72.85 | 10 | 142.61 | 4 | 215.46 | 4 |
四大学フィギュアスケート定期戦 | S | 78.06 | 1 | - | - | - | - |
2023-2024シーズン試合状況と来季の展望
2023-2024シーズン全勝を目標に掲げた中村選手でした。
シーズン初戦は木下杯。SPではジャンプに若干ヒヤッとする場面はありながらも見事にノーミスの演技を披露。結果的にSPのジュニアカテゴリーシーズンベストの点数となりました。
FSでは4回転2本構成にチャレンジし見事に回し切りますが、着氷で若干足をつくなどクリーンな成功とはなりませんでした。その後も3アクセルのミスや抜けなども起き、最後のスピンの直前に曲が止まってしまうアクシデントがあり、演技がストップしてしまいますが、最後まで滑り切り見事に優勝。今季の目標全勝に向け一つ目標を達成しました。
JGP2戦派遣を無事にもぎ取っていた中村選手はJGP大阪とJGPエレバンに派遣されます。
JGP大阪は会場に見に行かせていただきましたが連盟の方々がたくさんいらっしゃっていて、ものすごく熱視線を浴びせていたので相当この大会での派遣に期待をしているのだなと感じました。
SPでは後半の3フリップ-3トゥループの予定がフリップでオーバーターンが入り後半のコンビネーションが2回転になるミスやスピンでのレベルの取りこぼしがありながら、74.04点で逆転優勝に手が届きそうな2位発進。
逆転優勝へ会場のファンも連盟も熱く見守るプレッシャーもあってかFSで大失速。冒頭の4トゥループはステップアウト、次の3アクセルでも着氷が乱れコンビネーションにできず、その次の3アクセルではコンビネーションが必須になりますが着氷時にうまく抑えきれず転倒しリピート扱いに。その後の3ルッツ-3トゥループでも着氷に乱れ、最後の3ルッツでも軸が斜めになり大きく転倒。113.84点でまさかのFS12位、総合8位とJGPファイナル出場への切符を1戦目にして逃す波乱の展開となりました。
ファイナル出場が消えた中もともと派遣を手にしていた2戦目JGPエレバンでリベンジに向かいます。
SPではジャンプの順番を前半に3F-3Tを後半に3ルッツ変更し見事にジャンプノーミス。スピンやステップでのレベルの取りこぼしはありましたが77.30点で2位発進。
FSでは4トゥループを見事に着氷しGOE+2.17と大きな加点をもらいます。その後に3アクセルー2アクセルのジャンプコンビネーションも成功。その後3アクセルの予定がシングルに抜けてしまうミスがありましたが大阪の時とは全く別人の演技を見せ137.37点で3位、総合2位と2年連続でJGPの表彰台に登りました。
JGPを終え全日本ジュニア出場権を懸け国内大会へと出場します。
西日本選手権SPでは他を寄せ付けない圧倒的な実力を見せつけ77.44点で1位。FSでは4トゥループ、3アクセル(リピート)の転倒などがあるもリカバリーなどで点を稼ぎ134.04点で1位、総合でも1位となり見事優勝を飾りました。
その後全日本ジュニアと同じ滋賀の会場で行われたレイクカップに出場し1位。万全の状態で全日本ジュニアを迎えることとなります。
迎えた大一番、全日本ジュニア選手権。
SPではフライングシットスピンでレベル1になるミス以外はほぼ完璧に決め76.81点で1位発進となり優勝へ最高のスタートを切ります。迎えたFSは最終滑走で登場。4トゥループを綺麗に決めますが3アクセルで着氷に乱れが出たり、3フリップではまさかの転倒もありますが、最後まで諦めず、リカバリーを見せ135.61点で2位、SPのリードで総合212.42点で1位となり悲願の初優勝を飾り、世界ジュニア選手権代表に内定がきまった。
その後愛知TPに出場しインターハイ出場権を獲得し全日本選手権に出場。
全日本選手権SPではシニア規定のため4回転への挑戦が可能になり4トゥループを投入し見事に成功その後3アクセル、3ルッツ-3トゥループもしっかりと成功し今季ベストの80.16点で9位。FSをジュニア勢で唯一の後半Gで滑ることになります。
FSでは3アクセルでの転倒やジャンプの着氷での小さな乱れ、後半攻めの構成で3アクセルに挑戦しますがリピートでの転倒、3ルッツ-3トゥループでも着氷で乱れ、転倒による体力の消耗やシニア規定のステップの要素が増えた影響もあり最後まで力が足りず疲れが見えた演技となり127.54点でFS単独では19位、総合14位と昨季の全日本よりも順位を落として2023年最後の試合を終えました。
年が明け2024年初戦は茨城県で開催されたインターハイ。同学年でライバルと意識する三浦佳生選手もシニアから電撃参戦するという中村選手にとって非常に意味ある大会に。
SPでは3アクセルで若干の乱れ、3フリップ-3トゥループはなんとか綺麗に成功、3ルッツでは両手を上げタノルッツにしますが惜しくも転倒と珍しくSPで転倒が見られ今季最低点の68.28点で2位発進。FSでは5度の転倒で-5.00(ジュニアって転倒3回目以降は-2.00にならないのかな……?)となり今季最低点をFSでも出してしまい5位、総合も今季最低点の175.65点で5位と表彰台を逃しました。
連戦で迎えた国民スポーツ大会(旧国体)。田内誠悟選手と共に愛知県代表で出場しました。SPでは3アクセルでステップアウトしますが他の要素でしっかりミスなく演技をし三浦佳生選手に次いで2位、FSでもミスはありながらなんとかまとめ2位総合2位で愛知県2位に貢献し、世界ジュニア前最後の大会を終えました。
そして迎えた初の世界ジュニア選手権、SPで3アクセルで着氷が滑り大きく転倒するミスがあり、72.85点で10位発進となりますが表彰台まで約6点差FS次第では逆転可能な位置に付けます。
今季なかなか鬼門となっていたFS。中村選手が崩れてしまうと来季のJGP枠や世界ジュニア枠にも大きく関わってくるプレッシャーもあったでしょう。冒頭の4トゥループを決めるとSPでミスのあった3アクセルにしっかりコンビネーションをつけリピートを回避します。コンビネーションを予定した3ルッツでは着氷が詰まり加点を狙うため単独に変更。2度目の3アクセルでは転倒になりますがリピート回避のため基礎点をしっかり獲得、ラストの3ルッツでコンビネーションをしっかりつけリカバリーし点数を稼ぎます。
FSの点数は142.61点で国際大会自己ベストスコアを更新し4位、総合215.46点で4位へ逆転し来季の世界ジュニア日本男子3枠の維持に見事貢献し、大会を終えました。
その後4月に大学生になり四大学定期戦へ出場し、今季の試合を全て終えました。
中村選手、今季は非常に経験を積んだ1年だったと私は思います。
連盟やファンからの熱い期待と本人の目標の高さ、それを達成出来ずに苦しんだり、調子の浮き沈みもあったかもしれません。ですが、最後大一番の世界ジュニアでミスはありながらも結果を残したこと、そして枠を維持したこと。これは本当に素晴らしいことですし、努力の結果が実って本当に良かったと思います。
来季シニア完全転向にするのか、国内シニア国外ジュニアなのか、完全ジュニア残留となるのかそれはまだ分かっていませんが、自分にプレッシャーをかけずにスケートを楽しんでる中村選手が見れたらいいなと思います。
ジャンプに関しては決まると質の高いジャンプを持っています。安定感が出るとより一層素晴らしい選手になれることは間違いないので、その辺の成長を楽しみにしたいなと思います。
中田璃士
来季ジュニア3年目
所属:TOKIOインカラミ
2023-2024シーズン主な戦績:世界Jr銀メダル、ユースオリンピック5位、全日本Jr2位、全日本17位、JGPファイナル優勝、JGPイスタンブール2位、JGPバンコク優勝
跳べる多回転ジャンプ:4回転トゥループ、トリプルアクセル、4回転サルコウ(練習で着氷)
2023-2024シーズン 戦績
EVENTS | C | SP | R | FS | R | TOTAL | R |
---|---|---|---|---|---|---|---|
アクアカップ | J | 71.09 | 1 | - | - | - | - |
げんさんサマーカップ | J | 64.59 | 3 | 137.23 | 1 | 201.82 | 1 |
JGP バンコク | J | 75.28 | 3 | 142.37 | 1 | 217.65 | 1 |
JGP イスタンブール | J | 73.55 | 3 | 148.80 | 2 | 222.35 | 2 |
東京選手権 | J | 76.41 | 1 | 130.97 | 1 | 207.38 | 1 |
東日本選手権 | J | 70.07 | 1 | 109.25 | 5 | 179.32 | 2 |
全日本ジュニア選手権 | J | 64.28 | 5 | 141.48 | 1 | 205.76 | 2 |
JGP ファイナル | J | 67.71 | 4 | 160.06 | 1 | 227.77 | 1 |
全日本選手権 | S | 71.45 | 16 | 128.82 | 17 | 200.27 | 17 |
ユースオリンピック | J | 55.59 | 13 | 142.70 | 2 | 198.29 | 5 |
世界ジュニア選手権 | J | 77.60 | 5 | 151.71 | 1 | 229.37 | 2 |
2023-2024シーズン試合状況と来季の展望
今季は飛躍の一年になった中田選手。正直ここまで成長するとは思っていなかったのですごくびっくりの一年でした。
初戦はアクアカップ。SPのみFSのみで行われる大会ですが、SPのみに出場し70点を超え1位。
次戦のげんさんサマーカップではSPでは今季ジュニア規定で苦手のルッツが1回転になってしまうミスがあり64.59点で3位、FSでは4トゥループを試合では初成功。3アクセルからのコンビネーションなども軽々決め137.23点で1位、総合で逆転し優勝し、見事にお肉をゲットとなりました。
その後はJGPに参戦しました。JGP選考会の時点で2枠を獲得し、JGPバンコクとJGPイスタンブールに派遣されます。
初戦のJGPバンコク。SPでは3アクセル見事に成功、前戦のげんさんサマーカップでミスのあった3ルッツもしっかり成功3トゥループ-3トゥループも成功し、自己ベストに近い75.28点で3位、FSでは4トゥループをきれいに着氷しガッツポーズ!その後も3アクセルからのコンビネーションを成功。その後若干のミスはありますが自己ベストを更新し142.37点で1位、総合でも自己ベストを大幅に更新し217.65点で逆転優勝、JGPファイナル出場へ大きな期待を膨らませ初戦を終えます。
2戦目のJGPイスタンブール。SP冒頭の3アクセルは惜しくもステップアウトに、しかし苦手の3ルッツは見事に成功、後半の3回転-3回転もキレイに成功しスピンオールレベル4を獲得。73.55点で3位発進。FSでは単独の3トゥループで着氷が乱れた部分はありましたがそのほかの要素はしっかりまとめまた自己ベストを更新し148.80点で2位、総合では韓国のソ・ミンギュ選手に惜しくも敗れ2位となりますが、JGPファイナル進出を一番乗りで決めました。
JGP2戦を終え全日本ジュニア出場に向け国内大会へ出場します。
東京選手権ではSPの構成を上げ3アクセル、3フリップ-3トゥループ、3ルッツに変更。6分間練習では4回転を成功させるなど絶好調ぶりを見せていました。SP・FS・総合で1位の完全優勝を果たし、東日本選手権へコマを進めます。
東日本選手権ではSPノーミスをしますがなかなか点が伸びず70.07点でそれでも1位発進。FSでは冒頭の4トゥループをきれいに決めますがその後ジャンプで抜けや着氷の乱れのミスを連発し今季最低点の109.25点でまさかの5位、総合179.32点も今季最低点でSP7位の西野太翔選手に逆転を許しますがSPのリードもあり何とか2位に食い込みました。
迎えた全日本ジュニア、世界ジュニア・ユースオリンピック代表の座をかけ優勝を狙います。
SPではコンビネーションの1本目、フリップが1回転になってしまい無得点になるミスがあり64.28点で5位と少し出遅れます。しかしFSでは3フリップ-1オイラー-3サルコウのフリップの着氷が乱れる場面はありながらも大きなミスなくまとめ141.48点で1位、総合205.76点で惜しくも優勝は逃しましたが初の表彰台で2位。世界ジュニア代表内定とはならなかったものの、ユースオリンピック代表の座を射止めました。
日本ジュニア男子で唯一の出場となったJGPファイナル、SPでは3アクセルの転倒もあり4位、しかしFSではスピンのレベル3があった以外は完全ノーミスで今季ジュニア最高得点の160.06点を叩きだし1位、SP1位のキム・ヒョンギョム選手と10点近くの差がありましたがそれを追い抜き1位となり初出場初優勝を果たしました。
2年連続2度目の出場となった全日本選手権。SPでは前半グループ最終滑走で登場。シニア規定のため4回転解禁。中田選手も4回転にチャレンジしますが惜しくも着氷が乱れます。3アクセル、3-3はキレイにまとめ71.45点でSP16位。昨季はSP落ちでしたので見事リベンジを果たします。
FSではジャンプに乱れがあり加点が大きく付き綺麗に決まったのは3フリップ-1オイラー-3サルコウのみ。点数も伸ばせず128.82点で17位、総合では200点を何とか超え17位で大会を終え世界ジュニア代表に内定しました。
年明けユースオリンピックへ出場します。
優勝候補として出場します。最終滑走で登場したSPでルッツがシングルになり無得点、スピンの転倒が重なりまさかの55.59点で13位と大きく出遅れてしまいます。しかし気持ちを切り替えFSでは若干のミスはありながらも何とかまとめ142.70点で2位、総合で惜しくも200点超えはなりませんが198.29点で5位まで逆転し大会を終えました。
ユースオリンピックを悔しい思いで終えた中田選手はシーズン最終戦世界ジュニアに出場します。
SPでは大きなミスなくまとめますが3フリップ-3トゥループで若干の減点もありますが自己ベスト77.60点で5位発進、表彰台とは1点の差もない状況でFSを迎えます。
FSでは4トゥループが乱れた以外は大きなミスなく全てレベル4を獲得し151.71点で1位、惜しくも優勝は逃しましたが、銀メダルを獲得!日本ジュニア男子3年連続のメダル獲得となりシーズンを終了しました!
来季は日本ジュニア男子のエースとして国際大会、国内大会を戦っていくことになると思います。中田選手は若干中学生(当時)にして大舞台での心臓の強さ、そして4回転、3アクセルも安定て跳ぶことが出来る強さも持っています。来季は今季以上に期待の目を向けられます。そのプレッシャーに打ち勝てるのか、また成長期でもあると思います。軸の取り方などいろいろ変わる部分があるかもしれません。来季も程々に期待しましょう。日本男子の未来を。
周藤集
来季ジュニア5年目(シニア転向もあり得ます)
所属:ID学園高等学校
2023-2024シーズン主な戦績:全日本Jr3位、全日本FS棄権、JGPバンコク13位
跳べる多回転ジャンプ:トリプルアクセル
2023-2024シーズン 戦績
EVENTS | C | SP | R | FS | R | TOTAL | R |
---|---|---|---|---|---|---|---|
アクアカップ | J | 59.39 | 2 | - | - | - | - |
げんさんサマーカップ | J | 58.69 | 5 | 95.14 | 5 | 153.83 | 4 |
JGP バンコク | J | 58.29 | 12 | 106.95 | 11 | 165.24 | 13 |
東京選手権 | J | 65.88 | 2 | 93.51 | 9 | 159.39 | 7 |
千葉県選考会 | J | 61.68 | 1 | - | - | - | - |
東日本選手権 | J | 68.02 | 2 | 89.19 | 15 | 157.21 | 7 |
全日本ジュニア選手権 | J | 70.59 | 2 | 130.53 | 4 | 201.12 | 3 |
全日本選手権 | S | 74.61 | 13 | - | WD | 74.61 | WD |
2023-2024シーズン試合状況と来季の展望
今季は苦しいシーズンになりました。
アクアカップはSPのみの出場で中田選手次いで2位。
次戦のげんさんサマーカップではSP3アクセルのステップアウト、コンビネーションのフリップが1回転に抜けるなどミスが相次ぎ58.69点で5位、FSでもジャンプにミスを連発し95.14点で5位総合は今季最低点の153.83点で4位で大会を終えます。
地方競技会に出場したあとはJGPへ出場、昨季は2戦派遣がありましたが今年は1戦のみ、4位以上で2戦目が貰えるという状況でJGPバンコクへ出場します。
(4位以上で2戦目の派遣が貰えるというのは過去の本田真凜さんのドキュメンタリーでのインタビューでの発言や今季4位以内に入った選手のみ2戦目の派遣が貰えたことから4位以上としております。)
迎えたJGPバンコクではSP冒頭の3アクセルで転倒、コンビネーションのフリップが1回転とサマーカップと同じミスで今季最低点の58.29点で12位と出遅れます。FSでもジャンプにミスが相次ぎ綺麗に決まったのは3ループと3ルッツ-2トゥループのみ、しかしシーズンベストで106.95点、総合では順位をひとつ下げ13位と惜しくも2戦目派遣を貰うことは出来ずJGPが終了しました。
JGPを終え全日本ジュニア出場権をかけ国内大会へと出場します。
東京選手権SPでは、今季の不調からの復調を予感させる演技を見せ65.88点で中田選手に次いで2位、しかしFSではまたもジャンプに乱れがあり点数を伸ばすことができず93.51点で9位、総合では7位となり東日本選手権出場を決めました。
東日本選手権、SPではコンビネーションが3回転‐2回転になりますが転倒や抜けなどなくこの時点でシーズン1番の演技を見せ2位と復調をまたも感じさせます。
FSでは表彰台に期待がかかりましたが、きれいに決まったジャンプが1つもないまさかの演技となってしまい今季最低点数の89.19点で15位、総合ではSPでの貯金が生き157.21点で7位と、全日本ジュニアの切符はつかみましたが不安の残る大会となりました。
不安な演技が続く中、世界ジュニアとユースオリンピック代表をかけた全日本ジュニアへ向かいます。
SPは東京選手権、東日本選手権と好調を維持しているため不安はほぼありませんでしたが、FSがどこまでまとまるかが勝負のカギでした。
SPは期待通りに見事3アクセルをきれいに決め、その後の3フリップ-3トゥループを決めますが規定のルッツジャンプは惜しくも2回転となりますが70点台に乗せ70.59点で中村選手に次いで2位。表彰台が狙える位置につけます。
そして鬼門のFS。見事でした。今までの不調を見事に覆しました。若干の乱れ等は見られたものの転倒もなくしっかりジャンプを締め基礎点を取り、得意のディープで美しいスケーティングを見せPCSでも点数を伸ばしFSをシーズンベストスコアを20点以上伸ばし130.53点で4位、総合で3位と初の表彰台に乗りました。またこの結果から全日本選手権にも推薦を獲得しました。
全日本選手権では復調を維持し、SPではジャンプをすべて締め、見事に着氷し今季初の見た目ノーミスを達成。74.61点でシニア選手らを抑え13位につけます。
しかし、翌日の公式練習中に右足首を負傷、棄権となりシーズン後半を棒に振る結果となってしまいました。
周藤選手、今季は忍耐の一年でした。
ジャンプの調子がなかなか噛み合わず、悔しい思いをたくさんしてきました。しかし全日本ジュニア以降の復調の様子を見るに順調にジャンプも噛み合い、見事なスケーティングで魅了してくれました。
現在けがの具合はどのような調子なのか一報も入ってこないのでわかりませんが6/28-6/30に開催されるDreams On Ice2024には出場予定です。私も初日のみ参戦予定ですので久しぶりの周藤選手の演技を見るのを楽しみにしています。
来季はケガからの復帰のシーズンとなります。無理せずに一歩ずつのスタートになると思いますし、ジャンプの調子もそう簡単には戻らないでしょう。
昨季より周藤選手は自分でメンタル面の強化を口にしていました。今季は特にメンタル面でしんどい部分がたくさんあったと思います。この部分がより強化され、ケガの回復。ジャンプが安定してくると周藤選手はとんでもない力を発揮する選手になると思います。来季も忍耐のシーズンになるかとは思いますが頑張ってほしいですね。
垣内珀琉
来季ジュニア6年目
所属:ひょうご西宮FSC
2023-2024シーズン主な戦績:世界ジュニア17位、ユース五輪7位、全日本Jr4位、全日本18位、JGPブダペスト3位、JGPリンツ7位
跳べる多回転ジャンプ:4回転トゥループ、トリプルアクセル(練習で成功)
2023-2024シーズン 戦績
EVENTS | C | SP | R | FS | R | TOTAL | R |
---|---|---|---|---|---|---|---|
げんさんサマーカップ | J | 65.59 | 2 | 114.17 | 2 | 179.76 | 2 |
JGP リンツ | J | 69.39 | 4 | 111.12 | 11 | 180.51 | 7 |
JGP ブダペスト | J | 66.95 | 4 | 133.87 | 3 | 200.82 | 3 |
西日本選手権 | J | 65.56 | 2 | 121.57 | 5 | 187.13 | 4 |
全日本ジュニア選手権 | J | 68.64 | 3 | 129.33 | 5 | 197.97 | 4 |
全日本選手権 | S | 64.58 | 21 | 131.72 | 14 | 196.30 | 18 |
ユースオリンピック | J | 61.11 | 8 | 124.77 | 5 | 185.88 | 7 |
世界ジュニア選手権 | J | 65.49 | 16 | 127.33 | 13 | 192.82 | 17 |
2023-2024シーズン試合状況と来季の展望
今季初戦はげんさんサマーカップ。SPでは初めての恋愛の曲に挑戦します。
昨季に比べスケートに深みが出て上手くなったなと画面越しにですが感じました。
ジャンプをすべて決めますがフリップにアテンションマーク、強化していたスピンはすべてレベル4をそろえ65.59点で2位。
FSでは冒頭4トゥループにチャレンジしますが惜しくも転倒。その後3ループをヒヤッとさせますが決めたあとに再度4トゥループに挑戦しますが惜しくも転倒しリピートに。その後もジャンプの着氷で詰まるなど加点を伸ばせず114.17点で2位、総合では今季最低点でも179.76点で2位、表彰台に登りました。
そしてJGPに出場します。選考会時点で2戦派遣を獲得し、JGPリンツとJGPブダペストに出場します。
JGPリンツのSPではジャンプを全て揃え、大きなミスなく自己ベストの69.39点で4位と好位置につけます。しかしFSでは冒頭4トゥループに挑戦しますが2回転に、2度目の4トゥループに1トゥループをつけたように見えましたが、2トゥループのダウングレード判定に。そのため後半に跳んだ2アクセル-3トゥループ-2トゥループの2トゥループが無得点になってしまいます。また後半ラストに3ルッツ-3トゥループを跳びますが抑えきれずに転倒し点数を伸ばせず111.12点で11位、総合180.51点で7位と順位を落としました。
2戦目のJGPブダペスト、1戦目同様SPでは大きなミスなくまとめ66.95点で4位と表彰台に近い位置でFSへ向かいます。FSでは冒頭の4トゥループを見事成功、その後ジャンプに乱れやスピンでもGOEで減点などがありましたが133.87点で3位、総合で初めて200点を超える200.82点で見事3位に入り初めてJGPの表彰台に立ちました。
JGPを終え全日本ジュニア出場権をかけ西日本選手権に出場します。
SPでは足替えのキャメルスピンでGOEでの減点が今季何度か続いていましたが西日本選手権でもGOEで減点となります。また3フリップ‐3トゥループのフリップにアテンションマークがつきそちらでもGOEでの減点。しかし大きなミスはなくまとめたため65.56点で2位発進となります。
FSでは冒頭の4トゥループで着氷をこらえそれを生かし2アクセルをつけてジャンプシークエンスにします。また2度目の4トゥループはきれいに着氷しますが惜しくもアンダーローテーションを取られてしまいます。その後のジャンプでも着氷などで乱れなどが見られなかなか点数を伸ばせず121.57点で5位、総合では4位と惜しくも表彰台を逃し、全日本ジュニア前最後の大会を終えました。
今季の一番の目標に掲げたユースオリンピック、世界ジュニア代表をかけた全日本ジュニア。初の表彰台も狙いました。
SPではコンビネーションのフリップにアテンションがついた以外はほぼ完ぺきにまとめ68.64点で3位と表彰台射程圏内に入ります。
FSでは冒頭の4トゥループで回転が足りず転倒、その後も大きなミスなくまとめたものの5位、総合では4位と表彰台こそ逃しましたが今季の大きな目標であるユースオリンピックの代表に内定し全日本ジュニアを終えました。
2年連続2回目の全日本選手権、SPから4回転にチャレンジしますが惜しくも転倒。その後はレベルの取りこぼしはあったものの大きなミスなく演じ切り64.58点で21位、FSに進みます。
FSでは冒頭4トゥループがqマークがついてしまい着氷も両足着氷気味になり減点、3連続ジャンプがつけられず、ジャンプでも若干詰まる部分はあったものの131.72点で14位、総合18位とジュニア世代では3番手につけ見事世界ジュニア選手権の代表に内定しメダリストオンアイスに出演。2度目の全日本選手権を終えました。
年明け、今季一番の目標であったユースオリンピックに出場します。
SPでは後半の3回転‐3回転が3回転‐2回転になりますが大きなミスはない演技でした。しかし思うように点数を伸ばせず今季最低点の61.11点で8位、FSでは大きなミスなくまとめ124.77点で5位と浮上しますが総合では7位に終わりました。
今季最終戦となりました、世界ジュニア選手権。
SPでは、大きなミスはなく3回転‐3回転の予定が3回転‐2回転になった程度で65.49点で16位、FS冒頭の4トゥループは惜しくも転倒、その後も大きなミスなくすべて加点される演技内容でしたがTESもPCSも思ったよりは伸び悩み127.33点で13位、しかし総合では順位を落とし17位で今季の最終戦を終えました。
垣内選手、今季非常に安定感のあるシーズンではなかったでしょうか??
シーズン最低点でも総合179.76点、総合的に見ても180-190点台をキープし日本ジュニア男子では珍しい安定感を見せつけました。
来季は190-200点台で安定してくるとさらに良いかなと思います。
またフリップにアテンションがつきやすいです。来季のジュニアSPの単独ジャンプは規定がフリップになるので
練習では3アクセルを成功させていますし、来季非常に期待したいですね!!
西野太翔
来季ジュニア2年目
所属:神奈川FSC
2023-2024シーズン主な戦績:全日本Jr5位、全日本30位、JGPリンツ9位、全中優勝
跳べる多回転ジャンプ:トリプルアクセル、4回転サルコウ(試合で挑戦)
2023-2024シーズン 戦績
EVENTS | C | SP | R | FS | R | TOTAL | R |
---|---|---|---|---|---|---|---|
関東・サマートロフィー | J | 63.98 | 1 | 98.29 | 1 | 162.27 | 1 |
JGP リンツ | J | 49.65 | 16 | 126.25 | 6 | 175.90 | 9 |
関東選手権 | J | 61.51 | 1 | 111.05 | 1 | 172.56 | 1 |
ウィンタートロフィー | J | - | - | 125.28 | 1 | - | - |
東日本選手権 | J | 54.63 | 7 | 127.45 | 1 | 182.08 | 1 |
全日本ジュニア選手権 | J | 63.52 | 8 | 132.19 | 3 | 195.71 | 5 |
全日本選手権 | S | 50.77 | 30 | - | - | 50.77 | 30 |
全国中学校スケート大会 | J | 69.91 | 1 | 132.22 | 1 | 202.13 | 1 |
リリーカップカナガワ | J | - | - | 128.09 | 1 | - | - |
静岡スプリングトロフィー | S | 64.03 | 1 | - | - | - | - |
サイニチホールディングス杯 | J | - | - | 117.65 | 1 | - | - |
2023-2024シーズン試合状況と来季の展望
今季ジュニアデビューシーズン。見事ジュニアデビューシーズンからJGP派遣をもらうなど活躍を見せました。
今季初戦は関東サマートロフィー、SPで見事3アクセルに成功しますが後半の3ルッツで転倒し63.98点で1位、FSでは元々予定していたプログラムからジュニア合宿で変更の指摘があり、新プログラムを披露。その影響もあってか3アクセルの転倒やルッツに苦戦し98.29点。総合でも162.27点でFSと総合点で今季最低点となりました。
そしてジュニア1年目の選手では唯一の派遣となったJGP。JGPリンツに出場します。
西野選手の実力なら2枠目の獲得もありえるかもしれないという期待もありました。
迎えたSPですが、3アクセルで転倒、コンビネーションでも減点、キャメルスピンではスピンが回れず無得点、規定のルッツも1回転になってしまい無得点と無得点要素が2つも着いてしまうミス…。結果今季最低点の49.65点で16位と大きく出遅れてしまいます。
しかしFSではSPの演技が嘘だったかのような好演技を披露。3ループで着氷に乱れが見られた以外は大きなミスなくまとめ126.25点で6位、総合でも9位まで逆転しました。
JGP後は全日本ジュニアに出場するために国内大会へ出場します。
関東選手権、SPでは3アクセルでステップアウト、それ以外は大きなミスなくのびのびと滑り61.51点で1位、FSでも3アクセルはステップアウトとなり、3ループ、後半の3ルッツで転倒もあり点数は思うように伸びず111.05点で1位でもちろん総合でも1位、優勝し東日本選手権にコマを進めます。
東日本選手権を前にウィンタートロフィーへ出場、ジュニア男子カテゴリーでは蛯原大弥選手を抑え優勝し、東日本選手権を迎えます。
迎えた東日本選手権。SPは最終滑走での登場でしたが3アクセルの予定が1アクセルに。3フリップ-3トゥループは軽々決めましたがルッツジャンプがタイミングが合わず2回転になり転倒、ステップでも不安そうな表情を見せながら滑っているのが印象的でした。点数は伸びず54.63点で7位、最終グループにも残れずにFSへ進みます。
FSは3アクセルを成功、前半の単独ジャンプも軽々と決めていきます。後半も転倒など大きなミスなくまとめますがルッツ、フリップ両ジャンプにアテンションがつくなどありましたが127.45点でシーズンベストを更新し1位、上位陣にミスが相次いだこともありSP7位からの大逆転優勝を果たしジュニア1年目にして東日本王者として全日本ジュニアへ進みました。
迎えた3年連続3度目の全日本ジュニア。鬼門のSPがユースオリンピック、世界ジュニア代表への大きなカギになります。
SPですが3アクセルを見事に成功、3フリップ-3トゥループ、3ルッツと成功しステップも見事にこのままノーミス!!と思ったところで足替えコンビネーションスピンの足替えで転倒してしまい無得点になる以外は本当に素晴らしい演技だったのでもったいなかったですがそれでも63.52でシーズンベストに近い点数の8位発進。全日本派遣ラインのボーダーラインでFSを迎えます。
ジュニア1年目にして初の全日本派遣へ向けFS。
調子の良さを保ち、3アクセルを決めるなど大きなミスはなく、コレオシークエンスなど最後まで気迫たっぷりの演技で今季初のFSノーミスで自身初のFS130点台に乗せ132.19点でFSだけなら3位、総合でも190点を超え195.71で5位と順位を上げ見事に全日本選手権への派遣を手にした。
推薦出場した全日本選手権。SPは第1グループでの登場、同じグループにはジュニア推薦が西野選手を含め5人と錚々たる顔ぶれに。
第1グループ最終滑走で登場した西野選手、3アクセルが着氷に乱れ、シニア規定でコンビネーションを3ルッツ-3トゥループに変更、しかしルッツにエッジエラーとアンダーローテーションを取られます。後半の単独はフリップにしましたがタイミングが合わず2回転に抜け無得点になり、スピンでもレベル2とレベル3に留まり点数が伸びず50.77点で30位、FS進出は叶いませんでした。
年明け、今季すごくレベルの高い試合が行われた全中。優勝候補の1人として注目を集めました。
SP今季苦しんでいましたが、3アクセル、3-3、3ルッツ見事に全て成功し、今季ベストの69.91点で見事1位スタートとなります。
FSでは初めて3アクセルを2本入れる構成に難度を上げますが見事に2本とも着氷。3ループで少しのミスは見られたもののコレオシークエンスでは情熱たっぷりに演技し今季ベストの132.22点で1位、総合では初の200点超で202.13点で初の全中優勝を飾りました。
その後リリーカップカナガワでは新プログラムを披露、静岡スプリングトロフィー、サイニチホールディングス杯に出場しシーズンを終えました。
西野選手、今季SPとFSで波があったなと感じます。
特にSPではミスをしやすくFSで逆転パターンが多かったので来季はきっとSPを強化してくると思われます。
ジャンプの軸もものすごく細いです。コレオシークエンスなどでも情感たっぷりに演じることのできる選手です、全中でのコレオは本当に鳥肌が立つほど素晴らしかったです。
4サルコウにも挑戦中ということで怪我など心配されますが、来季さらに飛躍すること間違い無しの選手だと思いますので皆さん要チェックです!
田内誠悟
来季ジュニア4年目
所属:富士FC
2023-2024シーズン主な戦績:全日本Jr6位、全日本21位、JGP大阪10位、全中7位入賞
跳べる多回転ジャンプ:トリプルアクセル(練習で着氷)、4回転トゥループ(昨季試合で挑戦)
2023-2024シーズン 戦績
EVENTS | C | SP | R | FS | R | TOTAL | R |
---|---|---|---|---|---|---|---|
みなとアクルス杯 | J | 49.39 | 6 | 117.38 | 1 | 166.77 | 1 |
げんさんサマーカップ | J | 70.26 | 1 | 104.50 | 3 | 174.76 | 3 |
JGP 大阪 | J | 62.33 | 10 | 115.52 | 11 | 177.85 | 10 |
西日本選手権 | J | 52.79 | 14 | 104.04 | 11 | 156.83 | 11 |
全日本ジュニア選手権 | J | 66.24 | 4 | 128.25 | 6 | 195.19 | 6 |
愛知TP | J | 61.69 | 4 | - | - | - | - |
愛知TP | S | 61.68 | 3 | - | - | - | - |
全日本選手権 | S | 63.89 | 23 | 126.12 | 20 | 190.01 | 21 |
国民スポーツ大会 | J | 62.38 | 4 | 122.53 | 4 | 184.91 | 4 |
全国スケート中学校 | J | 58.55 | 6 | 111.26 | 6 | 169.81 | 6 |
愛知県スケート選手権 | S | 70.12 | 1 | 107.40 | 1 | 177.52 | 1 |
静岡スプリングトロフィー | S | 56.30 | 2 | - | - | - | - |
2023-2024シーズン試合状況と来季の展望
今年は環境の変化を経験したシーズンでした。
初戦のみなとアクルス杯ではSPで3アクセルに初めて挑戦するも転倒、コンビネーションもつけることができずCOMBO扱いになるなどミスが重なり出遅れますがFSで巻き返し優勝。
2戦目のげんさんサマーカップ、SPでは3ルッツ、3フリップ-3トゥループ、2アクセルを全て決め自身初の70点台、70.26点で1位発進となります。
最終滑走で迎えたFSでは苦手な後半滑走と優勝がちらついたのかミスを重ねてしまい104.50点で3位、総合でも3位となり表彰台には登りましたが悔しい結果になりました。
地方競技会を終え迎えたJGP。田内選手はJGP大阪へ1戦のみの派遣で1戦目の状況次第で2戦目に派遣がもらえるのかという状況でした。
田内選手を見たいがために私は現地に観戦へ向かいました。
SP冒頭の3ルッツは着氷を堪えアテンションマークがついてしまいます。しかし3フリップ-3トゥループでは惜しくも転倒となります。後半の2アクセルはキレイに着氷しスピンでは速報オールレベル4でしたが最後の足替えコンビネーションスピンがレベル3Vとなり、62.33点で10位発進となります。
2戦目の派遣だけではなく一つでも順位を上げたいFS冒頭のアクセルが1回転に抜けてしまいます。SPでミスのあった3フリップ-3トゥループは見事に成功その後3ルッツも着氷します。しかし3サルコウで転倒、後半の3フリップに3トゥループをつけてリカバリー、最後の3ループが1ループに抜けますが2アクセルをつけてリカバリーするも惜しくも転倒してしまいます。しかし手足の長さや流れるダイナミックなスケーティングを活かしたコレオシークエンスでは良さを存分に見せつけました。点数はISU自己ベストの115.52点で11位、総合では10位と惜しくも2戦目の派遣を得ることはできずJGPを終えました。
その後全日本ジュニアに出場するために国内大会へ出場します。
国内大会へのエントリーが発表された時に所属が名東FSCから富士FCへの変更がありファンの中でもザワザワしたのを覚えています。この時にコーチを安藤美姫さんに変更しました。
中部ブロックは免除となったため西日本選手権へ出場。コーチ変更に伴いプログラムもSPとFS変更となりました。
SPでは久しぶりに試合で3アクセルに挑戦するも転倒、3フリップ-3トゥループでも着氷に詰まります。またルッツも1回転にぬけてしまい無得点になるなどプログラム変更の影響もあったのかミスを連発してしまい14位と出遅れてしまいます。FSでも3アクセルに挑戦しますが転倒、その後3ルッツでも転倒、3ループが2回転に、3フリップが1回転になるなどこちらもミスが目立ちました。技術点では伸び悩みましたが持ち前のスケーティングスキルと表現力で演技構成点では全体5位の点数でFS104.04点で11位、総合11位でなんとか全日本ジュニア出場権を獲得しました。
迎えた全日本ジュニア選手権、直前の西日本から調子が上がっているのか心配されましたが、SPでは見事に見た目上ではノーミスを達成。3ルッツのアテンションやスピンでの減点もありましたが66.24点で見事4位発進となりました。
表彰台も視野に入る位置で迎えたFS、最後のアクセルからのコンビネーションのアクセルが1回転になった以外は大きなミスなく終え今季ベスト且つ自己ベストの128.25点で6位。総合でも今季ベスト且つ自己ベストの195.19点で6位と昨季より順位を上げ全日本選手権への推薦を獲得し大会を終えました。
推薦出場で2年連続2回目の全日本選手権。SPではおおきなミスが演技では見られませんでしたが、ルッツにエッジエラーが取られたり、スピンステップでもレベルの取りこぼしがあり63.89点で23位とギリギリでFSを通過。
FSでは3アクセルに挑戦、惜しくもqマークがつき転倒。3ルッツもSPと同様にエッジエラーが取られます。しかしその後は大きなミスはなく126.12点で20位、総合21位で大会を終えました。
年が明けてからは国スポが初戦になりました。
中村選手と共に少年男子カテゴリーに出場。全日本選手権までの構成から変更したSPでは3ルッツでステップアウト後半の3回転‐3回転が3回転‐2回転になってしまうなどミスはあったものの62.38点で4位、ライバル東京都と順位点が同点でFSを迎えます。
FSでは前半ものすごく流れがよく、ミスもなく後半には3フリップ-3トゥループを成功させるなど非常にまとまりを見せていました。最後のジャンプ2アクセル‐1オイラー-3サルコウでステップアウトするとコレオシークエンスではよろけてしまい転倒扱いとなってGOE-2.50で獲得点が0.50となるミス。しかし前半までの流れの良さなどからPCSでは評価され122.53点で4位、個人4位、団体ではライバル東京都に次いで2位と健闘しました。
国スポから一週間後。2連覇を狙う全中に出場します。
もちろん私は田内選手を推しとして応援していますので会場に見に行かせていただきました。
全中では2連覇を目指しましたが、国スポ後に靴が壊れた影響によりケガをしてしまいます。その影響もあってかSPではミスが目立ちます。
ルッツとアクセルが1回転になり無得点になりましたがスピンオールレベル4、3フリップ‐3トゥループの加点や全体1位のPCSのおかげもあって58.55点で6位発進。なんとか最終グループ入りします。
FSでもケガの影響かコンビネーションが1回しか入らず3フリップでのリピートなど点数は伸ばせず111.26点で6位、総合では順位を落とし7位と3年連続での全中入賞となりましたが連覇はおろか表彰台を逃しました。しかし、SPの後には棄権も考えていたようで前回大会優勝者の意地を見せました。
その後愛知県選手権にシニアカテゴリーで出場。憧れで仲良しの佐々木晴也選手と共に同じカテゴリーで競い佐々木選手の引退を送り出しました。
今季最終戦の静岡スプリングトロフィーでは西野選手に次いで2位となり今季を終えました。
田内選手今季は非常に環境の変化など激動のシーズンになりました。
シーズン前半は少し調子の波に苦しみましたが、安藤美姫さんにコーチを変更してからは私が見ている部分では笑顔が増えているかなというように感じました。
もともと安藤美姫さんは名東FSC時代からサポートをしていたこともありましたし、JGP大阪でも一緒に観戦している姿を見かけたりもしました。
これから来季もその先も安藤美姫さんと歩んでいくことになると思いますが調子は上向きになってきているのでケガに気を付けて頑張ってほしいなと思いますし、3アクセルや4回転の習得にも無理せずに頑張ってほしいと思います。
田内選手の流れるスケーティングと情熱あふれる表現力はこの世代の子にはない大きな武器なのでそこももっと伸ばせばさらにPCSで評価される選手になると思います。
来季も田内選手の演技がとても楽しみです!!
蛯原大弥
来季ジュニア3年目
2023-2024シーズン主な戦績:全日本Jr7位、全日本19位(新人賞受賞)、JGPイスタンブール・グダニスク3位、全中5位入賞
跳べる多回転ジャンプ:トリプルアクセル
2023-2024シーズン 戦績
EVENTS | C | SP | R | FS | R | TOTAL | R |
---|---|---|---|---|---|---|---|
アクアカップ | J | 48.05 | 4 | 115.54 | 1 | - | - |
木下杯争奪フィギュアスケート大会 | J | 50.36 | 3 | 107.74 | 4 | 158.10 | 3 |
げんさんサマーカップ | J | 57.36 | 7 | 93.90 | 9 | 151.26 | 5 |
東京夏季フィギュアスケート競技大会 | J | 61.92 | 1 | 124.67 | 1 | 186.59 | 1 |
JGP イスタンブール | J | 76.10 | 1 | 131.07 | 3 | 207.17 | 3 |
東京選手権 | J | 54.77 | 7 | 114.82 | 3 | 169.59 | 3 |
JGP グダニスク | J | 60.96 | 7 | 123.77 | 3 | 184.73 | 3 |
ウィンタートロフィー | J | - | - | 121.04 | 2 | - | - |
東日本選手権 | J | 63.76 | 3 | 113.14 | 2 | 176.90 | 3 |
全日本ジュニア選手権 | J | 64.24 | 6 | 125.15 | 10 | 189.39 | 7 |
都民体育大会 | J | 62.93 | 1 | 119.66 | 1 | 182.59 | 1 |
全日本選手権 | S | 61.85 | 24 | 131.11 | 15 | 192.96 | 19 |
国民スポーツ大会 | J | 61.07 | 5 | 118.55 | 5 | 179.62 | 5 |
全国中学校スケート大会 | J | 63.14 | 3 | 112.49 | 5 | 175.63 | 5 |
リリーカップカナガワ | J | - | - | 117.60 | 2 | - | - |
サイニチホールディングス杯 | J | - | - | 106.74 | 2 | - | - |
2023-2024シーズン試合状況と来季の展望
昨季の紹介では今季来そうな選手としてご紹介させていただきましたが、まさにその通りに今季見事ブレイクを果たしました。
そして昨季同様、たくさんの試合に出場されました。SPとFSのみの大会を合わせてなんと17試合も出場されました…笑 すごい体力ですね笑
今季初戦はアクアカップ。SP部門では3アクセルに挑戦。惜しくもアンダーローテーションで転倒となります。その後もコンビネーションで回転不足が取られるなど点数は伸ばせず今季最低点の48.05点で4位となりました。
翌日のFS部門にもエントリー。3アクセルはSP同様アンダーローテーションで転倒。その後は大きなミスなく演技し115.54点で1位となりました。
8月に入ると日程がかぶっていた木下杯そしてげんさんサマーカップに同時エントリーし両方の大会に出場する超過密スケジュールを遂行します。
まず木下杯。SPでは3アクセルはアンダーローテーションが取られますがステップアウト。3フリップ-3トゥループはフリップにエッジエラー、トゥループにアンダーローテーション。最後のスピンでも減点され点数を伸ばせず50.36点で3位となります。
FSでは3アクセルはダウングレード判定での転倒となってしまいます。フリップはやはりエッジエラー、後半最後のコンビネーション、3サルコウー2アクセルはサルコウにqマーク着氷でもすこし乱れがあり完璧な着氷ではなかったため減点となり107.74点で4位となりますが総合では3位。国際大会のジャッジ評価を受けました。
同時期に行われたげんさんサマーカップ、SPでは3アクセルは回転も回り切り着氷。フリップにはやはりエッジエラーがつきます。3ルッツでも着氷後にターンが入ってしまいます。ステップでもニースライドの後にこらえきれず転倒判定があり57.36点で7位発進になります。
FS、さすがに疲労は隠せませんでした。冒頭の3アクセル、3ルッツでは転倒。後半も疲れが出たのかミスが目立ってしまい点数を伸ばせず今季最低点の93.90点で9位、総合でも今季最低点の151.26点でしたが順位は上がり5位に入りました。
その後東京夏季大会にも出場。SPでは3アクセルはなんとか着氷をこらえますがqマークがつきました。その後は大きなミスなくまとめ61.92点で1位。
FSでは今季初の加点がもらえる3アクセルを成功。課題だった3フリップもエッジエラーは取られませんでした。これといったミスはなくしっかりとまとまった演技を披露。点数もしっかりと伸び124.67点で1位、総合スコア186.59点は自己ベストを記録し優勝しました。
地方競技会に3戦出場した後1戦派遣が決まっていたJGPへ出場します。
初の国際大会がJGPとなり、JGPイスタンブールへ出場します。
SPでは3アクセルを見事に成功。3フリップ-3トゥループもエラーを取られずに成功。3ルッツも加点を大きくもらいます。スピンは一つレベル3で残りはレベル4、ステップはレベル3で基礎点を取りSP自己ベストを大きく更新する今季最高点の76.10点で本人も驚きの1位発進となります。
表彰台どころか優勝まで手が届きそうな場面で迎えたFS、冒頭の3アクセルは転倒。足替えのキャメルスピンの後に足が引っ掛かり転倒してしまう場面もありました。しかし最後までジャンプはすべて締めました。残り2つのスピンでもレベル4をしっかり獲得し基礎点を稼ぎ自己ベスト131.07点で3位。総合では今季最高点で初めて200点を超え207.17点で見事表彰台の3位に入り、2戦目の派遣を獲得しました。(男子で2戦目の派遣を獲得できたのは蛯原選手のみ。)
東京選手権には免除になりながらも強行出場をします。
SPでは3アクセルは転倒、コンビネーションが3フリップの後ステップアウトでCOMBO扱いになってしまい2本目が無得点に。しかしスピンステップはJGPイスタンブールと同じレベルの取り方でした。点数は伸ばせず54.77点で7位と最終グループ入りを逃します。
棄権をしても東日本選手権には進めますが翌日こFSも出場(体力がすごい…)。
3アクセルは転倒、その後に後半の3ルッツでも転倒がありましたが全体的に流れがある演技でしたがやはりJGPの疲れも残っていたのか本領発揮とはならず114.82点で3位。SP7位から逆転で総合3位に入りました。
JGPグダニスク、自力でつかみ取ったJGPの2戦目です。1戦目で表彰台に登った以上期待値は大きくなってしまうものです。
SPでは3アクセルを回避し2アクセルにします。しかしコンビネーション3フリップで転倒しCOMBO扱いになってしまい基礎点からも減点、これで点数を大きく失い60.96点で7位とまたしても最終グループ入りを逃してしまいます。しかし上位との差は僅差、表彰台ラインまで約7点差でFS次第では表彰台にも登れる位置で折り返します。
そして迎えたFS。冒頭3アクセルはqマークがつきますが転倒せず何とかこらえます。その後もエッジエラーや回転不足が取られますが今季初めて3連続ジャンプ3ルッツ‐2アクセル-2トゥループを組み込みます。しかし最後の3サルコウで惜しくも転倒してしまいます。しかしスピンできっちり予定通りのレベルは獲得し123.77点で3位、総合184.73点で大逆転の3位表彰台で2戦連続の表彰台。これは日本男子選手では中田選手と蛯原選手のみです。JGPランキング9位に入りJGPファイナルの補欠3番手に入り、JGPを終えました。
その後は全日本ジュニア出場へ向け国内戦に出場します。
ウィンタートロフィーでは西野選手に次いで2位。
東日本選手権へ出場しますが出場前に体調を崩してしまいます。
SPでは高熱を出して復帰したばかりとは思えないミスの少ない演技を披露し63.76点で国内大会ではベストの点数を出し3位。
FSでも高熱からの復帰での体力面を考え3アクセルは回避。構成を落として挑みました。途中靴を止めるベルトのようなものがほどけてしまい、付け直すアクシデントもありましたが冷静に対応し大きなミスなくまとめます。qマーク、エッジエラー、回転不足は取られはしましたが高熱からの調子も上がり切っていない状態としては十分な演技で2位、総合3位で初の東日本選手権表彰台、昨季の雪辱を晴らす全日本ジュニアへコマを進めます。
昨季SP落ちを経験しリベンジに燃える全日本ジュニア。ユースオリンピックと世界ジュニア代表へ選考基準を多く満たしていた蛯原選手。代表確定へも重要な戦いになるのが見えていました。鬼門のFS最終グループ入りへ全体5番目で登場した蛯原選手。
SPでは無理をせずに3アクセルを回避しミスの少ない演技を見せます。
3フリップにエッジエラーがついた以外は大きなミスもなくまとめ64.24点で6位、FS最終グループ入りを決めます。
FS最終グループ1番目で登場した蛯原選手、ここでトップに立てれば全日本への派遣、ユースオリンピック、世界ジュニアの代表も見えてくる一番重要な場面に立たされます。3アクセルに挑みますがダウングレードで転倒、フリップにエッジエラーが取られてしまいます。しかしその後大きなミスなくまとめ125.15点で10位、総合では7位に入り見事昨季SP落ちの雪辱を果たし全日本選手権への推薦を獲得しましたがユースオリンピックの代表は惜しくも落選しました。
全日本選手権前に都民体育大会に出場し優勝。全日本選手権へ向け弾みをつけます。
迎えた初めての全日本選手権。
SPはジュニア勢がたくさん集まった第1グループ。4番目の登場。SPでは久しぶりの3アクセル投入になりましたがダウングレードで転倒。フリップはエッジエラーを取られやすいためループに変更。後半に3ルッツ-3トゥループのコンビネーションの構成に変更。スピンは予定通りのレベルをしっかり取り、ステップのレベルは3。61.85点でギリギリFS進出の24位。
FSは順位逆順なので1番滑走での登場。そして初出場で新人賞を狙えるのは蛯原選手そして高橋星名選手のみ。うまくいけば新人賞も狙える場面でした。
3アクセルは見事に成功、3ルッツ‐3トゥループもきれいに決めます。その後も大きなミスなく演技し131.11点で15位、総合19位。高橋選手が総合20位になったため見事新人賞を獲得しました。
年が明けてから国体が初試合となりました。
東京都代表として三浦佳生選手と出場。SPでは全体の2番目の前半の滑走になりました。ジャンプを落ち着いて決め、ますがコンビネーションでアテンションとqマーク、ステップでもレベル2となります。また得意のルッツで加点が0点のため点数を伸ばせず61.07点で5位スタートですが、三浦選手がSP1位のため東京都は1位でSPを折り返します。
迎えたFS。3アクセルはアンダーローテーションでこえます。その後も回転不足や着氷のこらえなどもあり加点は伸ばせませんでしたが、118.55点で5位、総合5位で三浦選手の1位と合わせて東京都は1位となり個人5位、団体優勝で国体を終えました。
国体の1週間後に全中に出場します。
非常にレベルの高い試合が予想されていましたが、表彰台、優勝候補として注目されます。
SPでは3アクセルは惜しくもアンダーローテーションで転倒します。しかしその後はまとめた演技を見せて63.14点で3位と表彰台を狙える位置につけてFSを迎えます。
FSでは3アクセルを回避します。しかし得意のルッツにミスが見られコンビネーションでは着氷が乱れ、単独3ルッツでは転倒してしまいます。ミスもあり点数は伸ばせず112.49点で5位。総合でも5位に終わり昨年よりも順位を落とす結果にはなりましたが2年連続で入賞しました。
その後リリーカップカナガワとサイニチホールディングス杯で新FS「アバター・ウェイ・オブ・ウォーター」を披露し、シーズンを終えました。
今季はブレイクのシーズンとなった蛯原選手。昨季の終わりからメキメキと頭角を現しました。
しかし今季は国内と国外でだいぶ点数に偏りがあったように思います。
JGPイスタンブールがおそらく蛯原選手が今出せるマックスの点数だと考えるとFSではミスがありました。それでも131点台なのでノーミスなら135点140点と点数を伸ばせると思います。
また蛯原選手のジャンプはフワッと跳びあがって、流れるように着氷する加点の付きやすいジャンプを跳ぶ選手です。来季は安定感が出るようになるといいのかなと思います。
また試合数がとにかく多くて疲れがすごく心配されますので試合数を少し絞って身体の休養にあてるのもいいのかなと思ったりもします。笑
来季も蛯原選手の活躍が楽しみです!!
高橋星名
来季ジュニア2年目
所属:木下アカデミー
2023-2024シーズン主な戦績:全日本Jr8位、全日本20位、全中6位入賞
跳べる多回転ジャンプ:トリプルアクセル、4回転トゥループ・4回転サルコウ(練習中)
2023-2024シーズン 戦績
EVENTS | C | SP | R | FS | R | TOTAL | R |
---|---|---|---|---|---|---|---|
木下杯争奪フィギュアスケート大会 | J | 53.59 | 2 | 117.28 | 2 | 170.87 | 2 |
西日本中小学生フィギュアスケート競技会 | J | - | - | 127.48 | 1 | - | - |
近畿選手権 | J | 65.88 | 1 | 109.10 | 3 | 174.98 | 3 |
西日本選手権 | J | 61.43 | 5 | 122.50 | 4 | 183.93 | 5 |
レイクカップ | J | - | - | 105.98 | 3 | - | - |
全日本ジュニア選手権 | J | 62.93 | 9 | 126.05 | 7 | 188.98 | 8 |
愛知TP | J | 68.94 | 2 | - | - | - | - |
京都府民総合競技大会 | S | - | - | 138.21 | 2 | - | - |
全日本選手権 | S | 68.28 | 19 | 123.49 | 22 | 191.77 | 20 |
全国中学校スケート大会 | J | 55.01 | 14 | 119.35 | 4 | 174.36 | 6 |
愛知県スケート選手権 | J | 73.06 | 1 | 131.78 | 1 | 204.84 | 1 |
2023-2024シーズン試合状況と来季の展望
今季ジュニアデビューシーズンとなった高橋選手。
惜しくもJGP派遣とはなりませんでしたが、国内大会で存在感を見せつけます。
シーズン初戦は木下杯になります。SPでは3フリップ-3トゥループがステップアウト、3アクセルに挑戦しますが惜しくも手をついてしまいます。3ルッツでもオーバーターンが入るなどジャンプ3つがすべてきれいに決まりませんでした。スピンは2つでレベル4をそろえますが今季最低点の53.59点で2位スタートになります。
FSでは試合で初めて3アクセルに成功します(しかもコンビネーション)。
3アクセルを2本構成に挑戦しますが惜しくも2本目は転倒となります。その後は最後まで転倒や抜けなどの大きなミスなく演技をし117.28点で2位。総合では今季最低点にはなりましたが170.87点で2位とジュニアデビューを飾りました。
木下杯の数日後に西日本中小大会が行われましたが台風の影響でSPが中止になりFSのみの大会になります。
3アクセル2本構成に今回も挑み1本目の3アクセル-2トゥループを見事に成功しGOE1.60を獲得します。2本目の3アクセルは惜しくも手をつきますが転倒は回避します。その後qマークやアテンションなどがついた個所はあったものの自己ベスト更新の127.48点で1位。優勝を飾りました。
その後全日本ジュニア出場に向け国内大会へ出場します。
近畿選手権ではSP3フリップ-3トゥループを見事に成功。3アクセルはきれいに着氷しましたがqマークがついてしまいGOEで減点されてしまいます。今季2試合でアテンションがついていた3ルッツも今回はノーマークで加点がつきSP自己ベストの65.88点をマークし森本涼雅選手、朝賀俊太朗選手らを抑えてSP1位発進となります。
FSでは慣れない最終滑走そして夜遅い時間帯での演技。そして腰にヒビが少し入っていた影響もありいつもの安定感のある演技とは遠い演技になってしまいます。
冒頭の3アクセルで転倒、3ルッツ‐3トゥループでもアテンションとqマーク、3フリップでも着氷をこらえるなど前半苦しい展開が続きます。後半の3サルコウでも3回転‐3回転のコンビネーションにできず、リカバリーした3ルッツ‐2トゥループ-2アクセルの2アクセルがダウングレードで転倒など最後まで立て直せず109.10点で3位、総合3位と初めての近畿ブロックを表彰台で終えました。
全日本ジュニア出場をかけた西日本選手権。
SPでは3フリップ-3トゥループを見事に成功、3アクセルはきれいに着氷しましたが惜しくもアンダーローテーションが取られます。後半の3ルッツでは途中で回転がほどけてしまいダウングレードになります。スピンをオールレベル4に揃え61.43点で5位になります。
FSでは3アクセルは1本の構成で挑み見事成功。その後3サルコウで転倒があり3ルッツに3トゥループをつけリカバリーし点数を少しでも稼ぎます。スピンもオールレベル4を獲得し122.50点で4位、総合183.93点で5位に入り3年連続の全日本ジュニア出場権を獲得しました。
全日本ジュニアの前に同じ会場で行われたレイクカップに出場しますが、今季最低点の105.98点で3位と悔しい結果に終わります。
JGPに派遣されなかった悔しさを晴らしたい全日本ジュニア選手権。
SPでは最後から2番目の28番滑走で登場します。3フリップ-3トゥループをきれいに決めますが3アクセルはこらえきれずステップアウトとなります。後半の3ルッツにはアテンションがついてしまいGOEで減点されます。スピンのレベルはしっかり4をそろえ62.93で9位、全日本派遣ラインの8位西野選手とは0.59点差で逆転は余裕ですがミスがあると派遣が厳しいというものすごくハイレベルな戦いとなります。
一つのミスで順位が入れ替わる緊張のFS、ここで攻めの3アクセル2本構成に戻します。
1本目の3アクセル-2トゥループを見事に成功し波に乗ります。2本目の3アクセルは惜しくも転倒しましたが抜けずに回転をしっかり締めました。
その後3サルコウ‐3トゥループで回転不足があったものの、今回はアテンションやエッジエラーは一つもつかずスピンはオールレベル4を獲得し126.05点で7位、総合188.98点は自己ベストを更新し8位、9位森本涼雅選手とわずか0.13点差で初の全日本選手権推薦を獲得しJGP派遣なしのリベンジを果たしました。
全日本選手権前に愛知TPに出場し全中出場権を獲得します。そこではSP68.94点をマークし自己ベストを更新し2位。
その後京都府民総合競技大会でシニア版FSを試合で披露し3アクセル2本構成を見事両方着氷し今季ベストの138.21点で2位と全日本選手権へ弾みをつけます。
迎えた初めての全日本選手権。
SPでは滑走順抽選で前半グループ最初にくじを引くことになりますがまさかの1番滑走。シニア規定のためコンビネーションを3ルッツ‐3トゥループに変更しますがルッツにエッジエラーが取られてしまいます。しかし3アクセルは見事にきれいに成功、3フリップも成功します。スピンはさすがのオールレベル4、ステップでもレベル3を獲得し68.28点で19位。初出場の全日本で見事FS進出を決めます。
FSでは新人賞を狙えるのが蛯原選手、高橋選手の2人に絞られ新人賞も狙える場面。3アクセルからのコンビネーションは高いGOEの加点がつきました。しかし2本目の3アクセルは惜しくも転倒qマークがつきました。また3ルッツは跳んだ2本ともエッジエラーが取られ点数が伸ばせず123.49点で22位、総合20位。蛯原選手が総合19位で惜しくも新人賞獲得とはなりませんでしたが初出場の全日本で大きなインパクトを残しました。
年が明けて全中に出場します。
昨年の大会では1年生ながら2位に入り優勝候補として注目を集めました。
高橋選手の応援のために私も現地に見に行かせていただきました。
SP、冒頭の3フリップ-3トゥループは見事に成功、3アクセルは回転が足りずにダウングレードで転倒してしまいます。後半の3ルッツもまさかの転倒。スピンオールレベル4はさすがでしたが55.01点と点が伸ばせずまさかの14位発進。表彰台が一気に遠ざかります。
逆転を狙いたいFS。全体の5番目で登場した高橋選手は冒頭の3アクセル-2トゥループを着氷すると3ルッツ-2トゥループー2アクセルもなんなく着氷。しかし2本目の3アクセルは転倒してしまいます。その後は大きなミスなくまとめますがスピンでひとつレベル2を落としてしまうなど細かな部分で点数を詰めないものの119.35点で4位までジャンプアップ、総合6位と2年連続の表彰台とはなりませんでしたが、入賞を果たしました。
今季最終戦は愛知県選手権のジュニアカテゴリーに出場します。
SPではジャンプの順番を入れ替え3アクセルを1本目に持ってきて、見事きれいに成功します。3フリップ-3トゥループも決め、後半の3ルッツは若干着氷が詰まりアテンションで減点になりますがスピンはさすがのオールレベル4、ステップもレベル3。PCSも32点台にのせ今季最高点且つ自身初の70点台73.06点で1位。
FSでは身体の状態が万全ではないことから3アクセルを1本に変更。構成も大幅に変更します。3アクセルは見事きれいに着氷。3ルッツ‐3トゥループもきれいに着氷し、流れに乗ります。後半の3サルコウ‐3トゥループのサルコウにqマークはつき足替えキャメルスピンがレベル1になったものの大きなミスなくまとめジュニアとしては自己ベストの131.78点で1位、総合では初めて200点を超え今季最高点の204.84点で優勝し、シーズンを終えました。
今季もたくさん応援させていただくことができました。
JGPの派遣に名前がなかったときは正直びっくりしましたがその悔しさをばねに国内大会を勝ち抜いて全日本ジュニアや全日本選手権などで活躍しているのを見ることができてすごくうれしかったです。
3アクセルも今季初成功とは思えないほど安定してきましたし、4回転への挑戦も楽しみではあります。
高橋選手の場合TESが出やすいタイプで、PCSが伸び切らない試合が数多く見られたのでそこが伸びるようになるとさらに点数が伸びるようになるのかなと思います。
本当にかわいらしく演技後のあいさつでは私たち観客に笑顔で手を振るなど本当に素敵な一面を持ちすぎている高橋選手ですので来季こそはJGP派遣を決めて国際大会でも活躍してほしいなと思います!!
森本涼雅
来季ジュニア5年目(シニア転向もあり得ます)
所属:木下アカデミー☞木下アカデミー生ではなくなったため所属変更
2023-2024シーズン主な戦績:全日本Jr9位、西日本Jr2位、インターハイ4位入賞
跳べる多回転ジャンプ:トリプルアクセル(練習中か練習で着氷済)
2023-2024シーズン 戦績
EVENTS | C | SP | R | FS | R | TOTAL | R |
---|---|---|---|---|---|---|---|
木下杯争奪フィギュアスケート大会 | J | 48.70 | 4 | 109.36 | 3 | 158.06 | 4 |
近畿選手権 | J | 65.53 | 2 | 124.79 | 1 | 190.32 | 1 |
西日本選手権 | J | 65.20 | 3 | 128.49 | 2 | 193.69 | 2 |
レイクカップ | J | - | - | 116.91 | 2 | - | - |
全日本ジュニア選手権 | J | 63.58 | 7 | 125.28 | 9 | 188.86 | 9 |
インターハイ | J | 61.26 | 5 | 114.54 | 4 | 175.80 | 4 |
国民スポーツ大会 | J | 66.02 | 3 | 122.70 | 3 | 188.72 | 3 |
2023-2024シーズン試合状況と来季の展望
今季初戦は木下杯になりました。国際ジャッジの試合ともあって点数は伸ばせずSP、FS、TOTALすべてで今季最低点となりました。
JGPには派遣メンバーに選ばれず国内戦を戦うことになります。
近畿選手権、SPではジャンプすべてをきれいに決めますがコンビネーションの3フリップにアテンションマークが取られ65.53点で僅差の2位発進となります。
FSでは3アクセルに挑戦しようとしたのか冒頭の2アクセルで着氷が乱れます。その後は大きなミスなくまとめ、124.79点で1位、総合では自身初めての190点台を出し190.32点で1位となり優勝しました。
全日本ジュニア出場へ向け西日本選手権に出場。
SPでは近畿選手権と内容はほぼ同じでスピンステップのレベルも同じ、3フリップのアテンションも同じと近畿選手権と点数もほぼ同じの65.20点で3位発進となります。
FSではジャンプを全て着氷し、見事全ての要素で加点を貰う演技となります。スピンのレベルのとりこぼしやアテンションマークが取られますが、回転不足のマークは取られることなく演技し今季最高点且つ自己ベストの128.49点で2位、総合でも今季最高点且つ自己ベストの193.69点で2位。見事全日本ジュニアへの出場権を獲得しました。
全日本ジュニアの前に同じ会場で行われたレイクカップに出場し中村俊介選手に次いで2位となり全日本ジュニアへ向け調整を行いました。
上り調子で迎えた全日本ジュニア選手権、今までの最高順位は7位。しかし全日本選手権への推薦出場を貰ったことは1度もありません。
今季は実力者が勢揃いしハイレベルな試合が予想されましたが近畿選手権、西日本選手権と順調な成績で来た森本選手。初の全日本推薦派遣を視野に入れて挑みます。
SPではフリップにアテンションがつきましたが今まで取られていなかったルッツにもアテンションが取られてしまい点数が少し伸び悩み63.58点で全日本推薦派遣内の7位で折り返します。
全日本選手権推薦出場権をかけた運命のFS。冒頭の2アクセルをきれいに決め流れに乗りました。3ルッツ-3トゥループもきれいに着氷。その後も大きなミスなくまとめすべて減点なしの演技で125.28点で9位、総合では8位の高橋星名とわずか0.12点差で9位となり惜しくも全日本選手権の推薦をもらうことはできず大会を終えました。
その後年明けにインターハイと国スポに出場します。
インターハイSPでは大きなミスはなかったのですがフリップのアテンションマークでGOEで減点、さらにPCSも思うように伸びず61.26点で5位。
FSでは3アクセルに久しぶりに挑戦しますがアンダーローテーションで転倒となります。その後の3ルッツ-3トゥループでも3トゥループにアンダーローテーションなど回転不足が取られ点数を伸ばすことができず114.54点で4位、総合でも4位で惜しくも表彰台とはなりませんでしたが入賞を果たしました。
その一週間後に国民スポーツ大会に出場します。京都府代表で磯和大雅選手とともに少年男子カテゴリーの出場となります。
SPでは3フリップと3ルッツ両方でアテンションが取られますがGOEでは加点をもらい今季最高点の66.02点で3位。
FSではインターハイに引き続き3アクセルに挑戦しますがダウングレード判定での転倒となります。しかしその後はフリップにアテンションが2つ着いた以外はミスなくまとめ122.70点で3位、総合でも3位に入り磯和選手の11位と合わせ順位点14で京都府は3位で終え今季の試合を終えました。
その後出演したブルーム・オン・アイスの後に木下アカデミーのホームページ、練習生のページから森本選手の名前が消え、木下アカデミーから離れたことがわかりました。
森本選手、今季非常に安定していて一気に駆け上がっていくのかな?と思ったのですが僅差で全日本の派遣をもぎ取ることが出来ずパッと活躍のあるシーズンではなくなってしまいました。
3アクセルの挑戦を試合でしたりしていたのでずっと向上心をもって頑張っているスケーターです。
木下アカデミーからは離れ新たな環境で来季は再出発となりますが、来季はどんな演技を見せてくれるのか楽しみにしています!
朝賀俊太朗
来季ジュニア6年目(シニア転向もあり得ます)
所属:大阪スケート俱楽部
2023-2024シーズン主な戦績:全日本Jr10位、西日本Jr3位、インターハイ2位入賞
跳べる多回転ジャンプ:トリプルアクセル(練習で着氷)
2023-2024シーズン 戦績
EVENTS | C | SP | R | FS | R | TOTAL | R |
---|---|---|---|---|---|---|---|
近畿選手権 | J | 59.77 | 4 | 116.00 | 2 | 175.77 | 2 |
西日本選手権 | J | 61.11 | 7 | 127.96 | 3 | 189.07 | 3 |
全日本ジュニア選手権 | J | 52.85 | 22 | 125.05 | 8 | 178.80 | 10 |
インターハイ | J | 63.88 | 2 | 121.47 | 2 | 185.35 | 2 |
国民スポーツ大会 | J | 59.76 | 6 | 91.67 | 15 | 151.43 | 8 |
2023-2024シーズン試合状況と来季の展望
今季から木下アカデミーを離れ、本田武史コーチのもとで練習をするようになりました。
また、今季は多くの大会に出場せずに必要な大会にだけ出場していた印象です。
今季初戦はげんさんサマーカップの予定でしたが棄権し近畿選手権となりました。
近畿選手権SPでは3フリップでステップアウトし2トゥループをつけましたがCOMBO扱いで無得点になるミスがあり59.77点で4位発進となります。
FSではルッツが2回とも2回転に抜けてしまいますが、コレオシークエンスではGOEの加点が1.67点も付くなど滑りで魅了しPCSは全体1位。116.00点で2位となり、総合2位で表彰台に登ります。
全日本ジュニア出場権と2連覇を狙う西日本選手権。
SPでは3フリップ-3トゥループのコンビネーションで3トゥループの前にオーバーターンが入ってしまい減点に、後半の3ルッツでも転倒してしまいますが61.11点で7位発進になります。
逆転を狙うFS。冒頭2アクセル、3ルッツ-3トゥループを成功させ流れに乗ります。後半の3ルッツで惜しくも転倒し後半のジャンプの着氷も少し乱れはしましたが、情熱的にコレオシークエンスを演じるなどPCSで69.59点と高い点数を叩き出しPCSは中村選手に次いで全体2位の高評価を受け点数も伸び、今季最高点の127.96点で3位、総合でも今季最高点の189.07点で逆転で3位に入り2連覇とはならなかったものの2年連続の表彰台となり、全日本ジュニア選手権へコマを進めました。
初の全日本推薦をかけた全日本ジュニア選手権。
SPでは7番目に登場。2アクセルきれいに決めたものの、3ルッツで転倒、後半の3トゥループではコンビネーションの予定でしたが1本目の3トゥループでステップアウトしコンビネーションにできずCOMBO扱いになってしまいます。PCSは評価されましたが点数は伸びず今季最低点の52.85点で22位と大きく出遅れてしまいます。
絶望の中迎えたFSでは3フリップのアテンションがついたところと3ルッツの予定が2回転に抜けてしまった以外は本当に完璧と言っていい素晴らしい演技で125.95点で8位、総合では12人抜きを達成し178.80点で10位まで逆転し、大会を終えました。
年が明けて2024年はインターハイと国スポに出場します。
インターハイSPではスピンが一つ無得点になってしまった以外はスピンステップでレベル4、ジャンプもクリーンですべて加点の演技を披露し今季最高点の63.88点で3位と表彰台が狙える位置につけます。
FSでは当日の朝3アクセルを着氷させていましたが挑戦せず2アクセル。後半回転が抜けたり構成が少し変わったりはあったもののスピンでしっかりオールレベル4をそろえ121.47点で2位、総合185.35点で2位。最後のインターハイを表彰台で終えました。
1週間後に行われた国民スポーツ大会。織田信義選手と共に大阪府代表として出場しました。
SP後半の3ルッツが途中で回転がほどけダウングレードに、それ以外は大きなミスなくまとめバチバチに踊り59.76点で6位となります。
FSでは試合でおそらく初めて試合で3アクセルに挑戦し、回転をしっかり回り切って転倒します。その後3アクセル挑戦の弊害かジャンプの回転の抜けや何もないところでの転倒、コレオシークエンスでも転倒してしまい点数を伸ばせず今季最低点の91.76点で15位、総合でも今季最低点の151.43点で8位、織田選手の9位と順位を合わせて順位点が17で大阪府は4位となり、今季最終戦を終えました。
朝賀選手、今季非常にPCSで高く評価されるようになったなという印象の選手です。
特にFSのブエノスアイレスの冬は朝賀選手の新たな魅力が存分に出ていて本当に素晴らしいなと思います。
ジャンプに関しても3アクセルを練習で着氷していますし、関関戦において挑戦していたりと決まれば爆発力のある選手になると思います。
来季がジュニア最後の年になるのかシニアデビューになるのかは分かりませんが、来季は今季よりもされに上を目指して頑張ってくると思うので彼の情熱をまた目に焼き付けたいなと思います。
近年全日本ジュニアでうまく調子が合っていないので来季がジュニアなのであれば全日本ジュニアで大爆発する朝賀選手がみたいですね!
名倉一裕
来季ジュニア3年目
所属:大阪スケート俱楽部
2023-2024シーズン主な戦績:全日本Jr13位、西日本Jr7位、全中11位
跳べる多回転ジャンプ:なし
2023-2024シーズン 戦績
EVENTS | C | SP | R | FS | R | TOTAL | R |
---|---|---|---|---|---|---|---|
げんさんサマーカップ | J | 53.87 | 12 | 72.81 | 23 | 126.68 | 17 |
全大阪Ⅱフィギュアスケート競技会 | J | - | - | 108.77 | 1 | - | - |
近畿選手権 | J | 61.30 | 3 | 105.66 | 7 | 166.96 | 4 |
西日本選手権 | J | 61.14 | 6 | 109.36 | 8 | 170.50 | 7 |
全日本ジュニア選手権 | J | 61.01 | 10 | 112.07 | 13 | 173.08 | 13 |
全国中学校スケート大会 | J | 54.07 | 15 | 100.75 | 10 | 154.82 | 11 |
2023-2024シーズン試合状況と来季の展望
名倉選手今季ジュニア2年目のシーズン、昨季終盤ケガに苦しみましたが今季は昨季よりもさらに成長したシーズンとなりました。
今季初戦はげんさんサマーカップ。SPでは冒頭に3トゥループ-3トゥループを見事に成功。しかし後半の3ルッツでは回転不足判定で転倒してしまい今季最低点の53.87点で12位となります。
FSでは昨季のケガの影響なのか2アクセル以上のジャンプは入らない構成だったのかもしれませんが(予定構成がわからなかったので…)、技術点を伸ばせず、今季最低点の72.81点で23位総合でも今季最低点の126.68点で17位とまだまだ復調に時間がかかっているのかなという演技で大会を終えました。
初戦を終え全大阪の大会に出場し、全日本ジュニア出場に向け国内大会に出場します。
まず近畿選手権。SPでは3トゥループ-3トゥループ、2アクセル、3ルッツの構成を見事にノーミスで演じ切り自身初めての60点台で今季最高点の61.30点を出し3位と好発進します。
FSでは構成をサマーカップからしっかりと3回転入りの構成に上げてきました。冒頭の3フリップでは惜しくも手をつき着氷が乱れます。その後3ルッツもステップアウト、3ループの予定が2ループになりステップアウトなど少しジャンプ要素で乱れは見られましたが、コレオシークエンスでGOEの加点1.50点、スピンオールレベル4を揃えるなど点数を稼いだものの105.66点で7位と沈みますが、SPの貯金もあり総合4位で西日本選手権へコマを進めます。
全日本ジュニア出場をかけた西日本選手権。
SPでは近畿選手権とほぼ演技内容は同じでしたが3ルッツのアテンションやスピンで若干GOEの減点があったりした程度と安定した演技を見せ61.14点で6位、FS最終グループ入りを果たします。
ここ2試合と良いとは言えない演技が続いているFS。何とかまとめたい場面です。
冒頭3フリップをしっかり決めると3ループー2アクセルのジャンプシークエンスもしっかりと決めます。しかし3サルコウの予定が1回転に、中盤3ルッツ、3ループと2つ転倒が続いてしまいます。しかしその後はまとめ109.36点で8位、総合170.50点で7位に入り、2年連続の全日本ジュニア出場を決めました。
2年連続2回目の全日本ジュニア選手権。
SP冒頭の3トゥループ-3トゥループは着氷が少し乱れます。しかしその後の2アクセル、3ルッツはクリーンに成功します。スピンではオールレベル4をそろえ、ステップでもレベル3を取りベストに近い61.01点で10位発進となります。
FS、今季まだノーミスはありません。構成を変更し挑みました。冒頭3ルッツを着氷、3フリップにはアテンションがつきました。次々にジャンプを決めますが中盤3ループの予定が1回転に、しかしそれ以外にジャンプの大きなミスはなく、スピンのレベルを1つ落とした程度にとどめ今季最高点の112.07点で13位、総合でも今季最高点の173.08点で13位に入り去年より順位を上げて大会を終えました。
年明けは中学三年生で受験生ということもあり全中のみに出場。
SP冒頭の3トゥループ-3トゥループのコンビネーションの予定が1本目の3トゥループで転倒してしまいます。その後は大きなミスなくまとめますが3ルッツにアテンションがつきました。スピンではレベル4が2つ、レベル3が1つ、ステップでもレベル3を取りますが点数は伸びず54.07点で15位と出遅れてしまいます。
巻き返しを狙ったFSですが3ループ1本目が着氷で乱れ、2本目は転倒してしまいリピート扱いに、2アクセル‐1オイラー-3サルコウの予定がアクセルが1回転に抜けるなど本領発揮とはならず100.75点で10位、総合154.82点で11位となり今季の大会を終えました。
名倉選手、今季は点数の成長もありましたし、演技にさらに磨きがかかったなと思います。
シーズン序盤はまだまだケガの影響などもあり苦しみましたが、近畿選手権以降は非常に伸びを感じるシーズンでした。
来季から高校生になりさらに飛躍のシーズンになることを今からすごく楽しみにしています!
森遼人
来季ジュニア2年目
所属:MFアカデミー
2023-2024シーズン主な戦績:全日本Jr14位、東日本Jr4位、全中8位入賞
跳べる多回転ジャンプ:3アクセル(試合で挑戦もダウングレード)
2023-2024シーズン 戦績
EVENTS | C | SP | R | FS | R | TOTAL | R |
---|---|---|---|---|---|---|---|
アクアカップ | J | 41.72 | 8 | 82.23 | 5 | - | - |
げんさんサマーカップ | J | 49.57 | 16 | 94.29 | 7 | 143.86 | 11 |
東京夏季フィギュアスケート競技会 | J | 52.33 | 2 | 102.19 | 2 | 154.52 | 2 |
東京選手権 | J | 56.98 | 4 | 107.72 | 5 | 164.70 | 4 |
千葉県選考会 | J | 54.55 | 2 | - | - | - | - |
東日本選手権 | J | 56.60 | 4 | 110.37 | 4 | 166.97 | 4 |
全日本ジュニア選手権 | J | 60.80 | 11 | 111.65 | 14 | 172.45 | 14 |
全国中学校スケート大会 | J | 55.66 | 13 | 108.89 | 8 | 164.55 | 8 |
2023-2024シーズン試合状況と来季の展望
今季ジュニアデビューとなりました、森選手。全日本ノービスB2年目の時に優勝、ノービスA1年目に怪我、2年目で復帰し全日本ノービスで6位に入りました。
初戦はアクアカップ、SPもFSも出場します。FSでは3アクセルに挑戦しましたがダウングレード判定で転倒。SPもFSも今季最低点で終えました。
さらにげんさんサマーカップにも出場します。本格的なジュニアデビューとなりました。
SPでは大きなミスはありませんでしたが、3フリップにアンダーローテーション、3ルッツでqマークが取られてしまい、点数を伸ばせず49.57点で16位発進となります。
FSでは3フリップと3ルッツの2つで転倒があったり、回転不足が3つ取られるなどして技術点をなかなか伸ばせませんでしたが94.29点で7位まで浮上し、総合では今季最低点の143.86点でしたが11位まで順位を上げ大会を終えました。
地方競技会ラストに東京夏季大会に出場します。SPでは3フリップ-2トゥループを成功。3ルッツでは着氷が少し乱れます。2アクセルも手をつきGOEで減点されます。スピンはオールレベル3で52.33点で蛯原選手に次いで2位に入ります。
FSではジャンプにミスが多く見られましたが、スピンではオールレベル4を揃え102.19点で2位、総合154.52点で2位で地方競技会への出場が終わりました。
全日本ジュニア出場を目指し、国内大会へ出場します。
東京選手権SPでは3フリップ-2トゥループをきれいに着氷しますがフリップにアテンションがつきます。続く3ルッツは見事きれいに着氷、後半の2アクセルも着氷し56.98点でシーズンベストを4点以上更新します。
FSでは冒頭3ルッツ-2トゥループを見事きれいに着氷しGOEの加点が1.38点もつき点数を稼ぎます。2アクセル-3トゥループは3トゥループにqマークはついたものの今季初めてセカンド3トゥループで3トゥループの基礎点が残りました。後半のジャンプでは抜けが目立ち点数を稼げませんでしたが107.72点で5位、総合164.70点で4位に入り160点まで総合点を伸ばし初の東日本選手権へコマを進めました。
東京選手権後に千葉県の選考会大会に出場し、全中出場権を獲得し初の東日本選手権。SPでは冒頭の3フリップ-2トゥループのフリップが着氷時に詰まってしまいqマークを取られGOEでの減点、3ルッツも着氷をこらえました。2アクセルはしっかり成功し、スピンもオールレベル4をそろえ56.60点で4位発進となります。
FSでは冒頭の3ルッツ-2トゥループを東京選手権同様にGOEでも高く評価されます。続く2アクセル-3トゥループは惜しくも転倒、その後アテンションやqマークがついたりしますがジャンプの抜けはなく東京選手権よりもさらに点数を伸ばし110.37点で4位、総合166.97点で4位に入り、初の全日本ジュニア出場権を獲得しました。
ジュニア1年目そしてケガからの完全復活へ、初の全日本ジュニア選手権に出場します。
SP全体22番目で登場した森選手、3フリップ-2トゥループはフリップにアテンション。3ルッツはきれいに着氷し流れに乗ります。2アクセルもきれいに着氷し、スピンは2つでレベル4、ステップではレベル2でしたが、自身初のSP60点台をマークし今季最高点の60.80点で11位発進となります。
後半グループで迎えたFS、冒頭の3ルッツ-2トゥループをきれいに着氷すると、2アクセル-3トゥループもクリーンに着氷し今季初めてセカンド3トゥループでクリーン評価をもらいます。3フリップにアテンションはつきましたが3ルッツを見事に着氷、後半最後の3ループはqマークがつき転倒になりましたが今季1番まとまったFSを披露しスピンオールレベル4をそろえFSでも今季最高点の111.65点で14位、総合では初の170点台に乗せこちらも今季最高点の172.45点で総合14位で初の全日本ジュニアを終えました。
全日本ジュニア以降はしばらく試合に出場しないまま年明けに全中に出場します。昨季はSPでミスが相次ぎ37位と苦渋を味わった大会です。
鬼門のSPですが冒頭の3フリップからのコンビネーションでしたがフリップで転倒しCOMBO扱いに、3ルッツ、2アクセルはしっかり着氷しスピンもしっかりオールレベル4をそろえ55.66点で13位発進と出遅れたものの何とかFSは進出します。
FSは第1グループ最終滑走での登場、前に滑った高橋選手がいい点数を出している状況での演技となります。今季高いGOEをもらっている3ルッツ-2トゥループをしっかり着氷しGOE+1.18点と今大会も高評価を受けます、しかし2アクセル-3トゥループは3トゥループでアンダーローテーションを取られ転倒、その後ジャンプをまとめいい演技が続きましたが最後の3ループもアンダーローテーションで転倒となります。最後のフライングシットスピンがレベル3にとどまったもののほかのスピンはレベル4で108.89点で8位までジャンプアップ、総合でも8位入賞となり、昨季SP落ちから入賞まで駆け上がり今季の試合を終えました。
森選手、昨季はノービスながらジュニア合宿に選ばれ1日目のみ参加、全日本ノービスでも6位など活躍しジュニアデビュー、まだケガからの完全復活とはならず慎重にシーズンを運んでいる印象でした。昨季まであまりちゃんと演技を見たことがなかったのですが、スケーティングも伸びますし、ジャンプも特にルッツはシャープできれいなジャンプを跳ぶ選手だなという印象です。
まだセカンドトリプルがうまくはまっていませんが、来季はSPからセカンドトリプルが入るとさらに点数も伸びて一つレベルが高い演技になるのではと思います。やはり全日本ノービスを一度でも制したことがある選手だなというのは伝わりますね。
来季以降どのような演技を見せるのかとっても楽しみです!!
三島舞明
来季ジュニア5年目
所属:愛知みずほ大瑞穂高校
2023-2024シーズン主な戦績:全日本Jr15位、JGP大阪12位、インターハイ3位入賞
跳べる多回転ジャンプ:4回転トゥループ、トリプルアクセル、4回転ルッツ・4回転サルコウ(練習で着氷)
2023-2024シーズン 戦績
EVENTS | C | SP | R | FS | R | TOTAL | R |
---|---|---|---|---|---|---|---|
みなとアクルス杯 | J | 65.28 | 1 | 89.96 | 6 | 155.24 | 3 |
げんさんサマーカップ | J | 57.93 | 6 | 84.24 | 13 | 142.17 | 13 |
JGP 大阪 | J | 54.58 | 17 | 118.63 | 9 | 173.21 | 12 |
西日本選手権 | J | 61.60 | 4 | 94.60 | 17 | 156.20 | 12 |
全日本ジュニア選手権 | J | 60.70 | 12 | 110.70 | 15 | 171.40 | 15 |
愛知TP | J | 62.54 | 3 | - | - | - | - |
愛知TP | S | 67.38 | 2 | - | - | - | - |
インターハイ | J | 61.50 | 4 | 115.67 | 3 | 177.17 | 3 |
愛知県スケート選手権 | J | 65.68 | 2 | 126.59 | 2 | 192.27 | 2 |
2023-2024シーズン試合状況と来季の展望
JGP選考会で見事補欠に選ばれ、全日本ジュニア合宿に参加するなど一気に注目を集めた三島選手。
今季初戦はみなとアクルス杯。 SPでは田内誠悟選手らを抑えて1位発進となります。 FSではトリプルアクセルや4回転に果敢に挑戦しますがやはりリスクは大きくミスが相次ぎFS6位、総合ではSPの貯金で3位に滑り込み初戦を表彰台で終えました。
その後げんさんサマーカップに出場します。
SPでは3ルッツを着氷、3ループ-3トゥループはステップアウトで減点されますが後半の3アクセルを見事に成功。 しかしスピンステップがオールレベル2と基礎点で伸ばせずさらにGOEも減点などがあり点数は思うように伸びず57.93点で6位。最終グループ入りを決めます。
FSでは最終グループ1番目に登場、4サルコウ、4トゥループに挑戦しますが転倒その後3ルッツの予定が1回転に抜けてしまいます。その後の3アクセルに挑戦しますがこちらも転倒となりジャンプで計3度転倒、最後の3サルコウも2回転となります。スピンはレベル3が1つとレベル2が2つとなり点数は伸ばせず今季最低点の84.24点で13位。総合142.17点も今季最低点で13位に終わりました。
地方競技会参戦後、補欠に選ばれていたJGPで周藤選手に2枠目が与えられなかったためJGP大阪に派遣が決まります。
SPでは冒頭の3ルッツをきれいに決めますが3ループからのコンビネーションではループの時に着氷が詰まり、セカンドが2トゥループになり両足での着氷となります。後半の3アクセルでも大きくステップアウトし減点されます。スピンでも減点が相次ぎ7つの要素中5つの要素で減点となり今季最低点の54.58点で17位と大きく出遅れます。
FSでは冒頭3アクセル-2トゥループ、4トゥループ、3ルッツまで完璧な流れで成功させます。2本目の3アクセルは着氷でこらえます。ただ後半失速し2ループ-2トゥループ、2ルッツ-2アクセル-2アクセル、2サルコウと3回転ジャンプが一つも入らず点数を少し失いましたが国際大会ISU公式戦で見事に3アクセル、4トゥループを認定させFSだけでは日本選手トップの118.63点で9位、総合173.21点で12位に入り初の国際大会、JGPを終えました。(JGP大阪で4回転を成功させたのは三島選手ただひとりでした。すごい!)
JGPを終えると全日本ジュニア出場へ向け国内大会に出場します。
中部選手権はJGP大阪出場のためスキップし西日本選手権に出場します。
西日本選手権SPでは3ルッツを着氷しますが3ループ-3トゥループではミス、後半の3アクセルは着氷し加点をもらいます。スピンは一つレベル4を獲得しスピンでも成長を見せました。(JGP大阪ではVマークあり)61.60点で4位と好位置でFSを迎えます。
FSでは4ループに初挑戦します。しかしダウングレード判定で転倒となります。4トゥループでも転倒、3ルッツの予定が1ルッツ-2トゥループとコンビネーションをつけます。3アクセルでは転倒、2本目の3アクセルはコンビネーションが必須になりますがqマークがつき転倒しリピート扱いになるなど基礎点そしてGOEでも減点が相次ぎ94.60点で17位まで沈み総合156.20点で13位で全日本ジュニア出場権はなんとか獲得しました。
3年連続3回目の全日本ジュニア選手権、SPではジャンプの順番を入れ替え冒頭に3ループ-3トゥループを持ってきました、2本目の3トゥループで着氷が乱れGOEで減点されます。3ルッツも少しこらえながらも成功、後半攻めの3アクセルには見事成功。スピンではレベル4が1つ、レベル3が2つ(1つはVマークがつきました。)とサマーカップではスピンステップオールレベル2からの大きな成長を見せ60.70点で12位、後半グループ入りを果たします。
FSは後半グループ1番初めの登場になりました。冒頭3アクセル-2トゥループを決めますが4トゥループは惜しくも転倒、その後3ルッツを成功させます。しかし3ルッツからのコンビネーションの予定でしたが2回転に抜け転倒、その後3アクセル2本目へ挑み着氷し、こらえます。最後の3サルコウが2回転になりましたがまとまった演技を見せ110.70点で15位、総合も15位で全日本ジュニアを終えました。
全日本ジュニア後愛知TPに出場しジュニアで62.54点で3位、シニアで今季最高点となる67.38点で2位となりインターハイ出場を決めました。
年が明けインターハイと愛知県に出場します。
インターハイは高校1年生で初出場。SPでは3ループ-3トゥループ、3ルッツでは着氷が乱れます、3アクセルはきれいに決まったように見えましたがGOEで軽度の減点。スピンでもレベル4を2つ獲得しますがレベル3になった足替えキャメルスピンがGOEで減点されます、ステップでは今季初のレベル3を獲得し61.50点で4位と好位置につけます。
FSでは冒頭の3ルッツ-3トゥループを決めると4回転に挑戦しますが3回転に回転が抜けてしまいます。3アクセル-2トゥループを着氷し3ルッツもきれいに決めました。後半1本目に3アクセルを跳び成功させたのですが、3ルッツと3トゥループを既に2回跳んでおり、3種類目の3回転ジャンプを2回跳んでしまい無得点になってしまいます。また3連続ジャンプが入らなかったので少し点数を伸ばせませんでしたが、115.67点で3位、総合177.17点で3位に入り1年生にして表彰台に登りました。
インターハイ後2月後半に愛知県選手権に出場します。
SPは3ループ-3トゥループ、3ルッツはGOEでも加点をもらいますが3アクセルはGOEで少し減点されます。65.68点で高橋星名選手に次いで2位発進となります。
FSでは前半3ルッツ-3トゥループ、4トゥループ、3アクセル-2トゥループを成功させ流れに乗りますが3ルッツが抜け1ルッツになります。しかし後半1本目の3アクセルを成功、3ループ-2アクセル-2アクセルの3連続の予定が2本目の2アクセルで着氷が乱れます、最後の3サルコウもこらえますが間違いなく今季最高の演技を披露し、点数も今季最高点の126.59点で2位、総合でも今季最高点192.27点で2位になり今季最終戦を終えました。
三島選手、今季は一気に飛躍の1年になりました。 JGPは補欠だったものの1戦派遣されそこでも4回転を決めたり、全日本ジュニアでも昨季の24位から15位までジャンプアップ。 昨季は中学生だったため全中に出場していましたがそこではSP落ち、今季はインターハイ3位とここでも一気にジャンプアップしたことがわかります。
三島選手はジャンプに入るときの動作が無駄がなくポンポン!!と軽々跳んでしまうのでそこも見どころの一つですね!!
愛知県選手権で見事にまとまった演技を見せて、さらに横井ゆは菜さんのインタビューで4回転ルッツに着氷していたことも判明し来季の4回転挑戦がますます楽しみです!!
岡崎隼士
来季ジュニア1年目
所属:蒼明学院中等部
2023-2024シーズン主な戦績:全日本Jr16位、全日本Nv優勝、全中2位入賞
跳べる多回転ジャンプ:トリプルアクセル(練習で着氷or練習中)
2023-2024シーズン 戦績
EVENTS | C | SP | R | FS | R | TOTAL | R |
---|---|---|---|---|---|---|---|
飯塚杯 | J | 48.68 | 2 | 97.08 | 2 | 145.76 | 2 |
中四国九州選手権 | A | - | - | 97.27 | 1 | - | - |
全岡山フィギュアスケート選手権 | J | 60.62 | 2 | 110.60 | 1 | 171.22 | 1 |
全日本ノービス選手権 | A | - | - | 106.73 | 1 | - | - |
全日本ジュニア選手権 | J | 58.28 | 16 | 108.81 | 19 | 167.09 | 16 |
全国中学校スケート大会 | J | 62.04 | 4 | 124.14 | 2 | 186.18 | 2 |
2023-2024シーズン試合状況と来季の展望
今季はノービスを主戦場としましたがジュニアカテゴリーの試合にも多数出場、全日本ノービス以降はジュニアカテゴリーの試合に出場しました。
今季初戦は飯塚杯となりジュニアカテゴリーでの出場となりました。
SPでは3ルッツは途中で回転がほどけて降りてきてしまいダウングレード判定となってしまいます、3フリップ-2トゥループのフリップにアテンションマークがつきます。スピン2つでレベル4を獲得しステップはレベル2の判定となり48.68点で2位。
FSでは回転不足(qマークとアンダーローテーション)が5つの要素につきジャンプ面でのGOEの減点が相次ぎますが97.08点で2位、総合145.76点で1位、優勝を飾りますがSP、FS、総合すべてで今季最低点になりました。
全日本ノービス合宿にて全日本ノービス推薦選手に選ばれますが、中四国九州選手権に出場します。
ジャンプの回転不足が飯塚杯同様に多くついてしまいGOEのほうで加点を伸ばせず97.27点。1位にはなりますが全日本ノービスに向け課題残る演技となりました。
その後全岡山選手権ではジュニアカテゴリーに出場し全中出場権を獲得します。
優勝候補、ほぼ優勝するのは岡崎選手だろうという期待を背負い全日本ノービスに出場します。
冒頭の3ループにはqマーク、しかし着氷は流れるようにおりました。3ルッツ‐2アクセル-2トゥループでルッツにアテンションマークがつきます。3フリップをクリーンに成功させますが2アクセル-3トゥループで着氷を堪えます。3サルコウはアンダーローテーション、最後に3トゥループを決めると右手を握りガッツポーズが飛び出します。スピンでは2つレベル4、ステップはレベル2にとどまりましたが他を寄せ付けない圧倒的なオーラと存在感を放ち全日本ノービス歴代2位の106.73という好記録で見事優勝を果たしました。そして全日本ジュニア選手権へ推薦出場を決めました。
全日本ジュニア選手権にノービス推薦として初出場します。
SPでは冒頭3トゥループ-3トゥループを着氷しますが2本目の3トゥループがアンダーローテーションの判定に。3ルッツにもアテンションマークがつきますがスピン2つでレベル4を取り58.28点で16位、十分すごい点数なのですがレベルの高さに本人もキスクラで驚きの表情をしていました。
レベルの高い中迎えたFS、冒頭3ループを着氷しますが3ルッツで転倒、その後も回転不足などが取られますがスピンはオールレベル4(一つはVマークがつきました。)を取り108.81点で19位、総合167.09点で17位で初の全日本ジュニア選手権を終えました。
全日本ジュニアの後は年明けに全中に出場します。
SP冒頭は3トゥループ-3トゥループを着氷しかし2本目の3トゥループにqマークがつきました。3ルッツはクリーンに成功、2アクセルもきれいに決め今季最高点の62.04点で1年生ながら4位となります。
上位候補がSPで崩れる中最終グループで迎えたFS。シーズン最後の演技となりましたが、スピンオールレベル4、フリップのアテンションがついた以外はクリーンという今季1番の演技を披露しノービス2年目の選手としてFS歴代最高点で今季最高点の124.14点をたたき出し2位、総合も今季最高点の186.18点で初出場ながら2位表彰台となり、今季最終戦を素晴らしい形で終えました。
全日本ノービス優勝、全中2位と昨季の高橋星名選手と、同じ歩みを辿っている岡崎選手。
醸し出すオーラはとても中学生とは思えない王者のオーラを放っています。
しかし岡崎選手は回転不足が取られやすい選手なので、そのあたりの改善がジュニアに上がると必要にはなるかと思います。しかしそれでもこれだけのオーラを放たれる天性のスター性があるので技術もシーズン中ながら向上し、ここからさらに伸びていくことは間違いないかと思われます。
来季もジュニアのトップ選手はジュニア残留が多そうなので上に行くのも至難の業になりそうですが、少しでも上へジャンプアップすることは間違いなさそうなので今後要注目の選手です!!!
花井広人
来季ジュニア2年目
所属:邦和みなとスケート部
2023-2024シーズン主な戦績:全日本Jr19位、西日本Jr6位、全中4位入賞
跳べる多回転ジャンプ:トリプルアクセル(練習で着氷?)
2023-2024シーズン 戦績
EVENTS | C | SP | R | FS | R | TOTAL | R |
---|---|---|---|---|---|---|---|
みなとアクルス杯 | J | 50.77 | 4 | 100.60 | 3 | 151.37 | 4 |
木下杯争奪フィギュアスケート大会 | J | 45.68 | 5 | 104.60 | 5 | 150.28 | 5 |
西日本中小学生フィギュアスケート競技会 | J | - | - | 104.23 | 2 | - | - |
SAPPORO CUP | J | 56.88 | 1 | 91.11 | 3 | 147.99 | 1 |
中部選手権 | J | 48.69 | 2 | 115.99 | 1 | 164.68 | 1 |
西日本選手権 | J | 57.46 | 8 | 113.44 | 6 | 170.90 | 6 |
全日本ジュニア選手権 | J | 53.97 | 21 | 110.17 | 16 | 164.14 | 19 |
愛知TP | J | 51.10 | 7 | - | - | - | - |
愛知TP | S | 55.36 | 4 | - | - | - | - |
全国中学校スケート大会 | J | 64.63 | 2 | 111.20 | 7 | 175.83 | 4 |
愛知県スケート選手権 | J | 58.69 | 3 | 92.82 | 4 | 151.51 | 4 |
2023-2024シーズン試合状況と来季の展望
昨季全日本ノービス3位に入り今季ジュニアデビューシーズンの花井選手。
初戦はみなとアクルス杯に出場し4位。
8月には木下杯にも出場します。SPでは3フリップ-3トゥループの3トゥループがダウングレードになります、2アクセルは綺麗に着氷しましたが、後半の3ルッツではエッジエラーとアンダーローテーションが取られ、さらにステップではレベル1評価となり今季最低点の45.68点で5位となります。
FSでは3アクセルに試合で初挑戦しますがダウングレードで転倒、しかしその後3ルッツにエッジエラーが取られた以外は大きなミスなくまとめ104.60点で5位、総合150.28点で5位で終えました。
またその後日同じ宇治で行われた西日本中小大会に出場。台風の影響でFSのみの競技になりました。冒頭の3アクセル挑戦は回転がほどけ2アクセルのダウングレード判定になります。3ルッツはアテンション、3フリップは着氷をこらえます。後半3トゥループ-3トゥループは2本目が回転不足に、3サルコウ-2アクセル-2アクセルの3本目に跳んだ2アクセルが冒頭の2アクセルのダウングレードがあったため無得点になってしまいます。しかしスピンのオールレベル4などもあり104.23点で高橋星名選手に次いで2位となりました。
その後SAPPORO CUPに出場し、FSと総合点で今季最低点となりますが優勝し夏の地方競技会出場は終わりました。
全日本ジュニア出場をかけ国内大会に挑みます。
中部選手権SPは構成を変更し冒頭に3ルッツを組み込みますがアテンションとqマークが取られます。2アクセル後の足替えキャメルスピンでバランスを少し崩しまさかの無得点になってしまいます。また後半に組み込んだ3トゥループ-3トゥループの2本目がダウングレードとなり点数が伸ばせず48.69点で2位となります。
FS冒頭の3アクセルはダウングレードでの転倒。その後qマークや回転不足など細かなところでの減点はありましたが今季最高点の115.99点で1位、総合164.68点で優勝となりました。
初の西日本選手権、SPでは1番滑走で登場します。3ルッツにエッジエラーが取られますが、その後の2アクセル、後半の3トゥループ-3トゥループも回転不足なくきれいに着氷し今までの中でもいい演技で57.46点で8位につけます。
FSでは冒頭の3アクセルはダウングレード、両足となりますが転倒せず着氷しました。その後回転不足などが取られた部分はあったものの転倒なくまとめた演技を披露し113.44点で6位、総合170.90点で6位に入り2年連続の全日本ジュニア出場となりました。
迎えた2年連続2度目の全日本ジュニア選手権。
SPでは3ルッツがダウングレードかつエッジエラーが取られ点数を大きく失ってしまいます。2アクセルはキレイに決めたものの、後半の3トゥループ-3トゥループは着氷が少し詰まってしまい堪えたもののGOEで減点されてしまい点数を伸ばせず53.97点で21位とギリギリでFSに進みました。
逆転したいFS。冒頭の3アクセルはダウングレードで転倒、3ルッツはエッジエラー、3フリップにアンダーローテーションと前半ジャンプが厳しく判定されます。後半に3トゥループ-3トゥループを見事に決め3サルコウ‐2アクセルー2アクセルのジャンプシークエンスもしっかり着氷、最後の3サルコウも見事着氷しました。スピンでは2つレベル4を獲得し110.17点で16位、総合164.14点で19位と昨季よりも順位は下がってしまったものの成長をたくさん見せ大会を終えました。
全日本ジュニアの後は愛知TPに出場し全中出場権を獲得し2023年を終えました。
年が明けてからは全中が初戦となりました。
SPは2アクセルを冒頭に持ってきました。3ルッツもエッジエラーなく成功し、後半3トゥループ-3トゥループを着氷します。スピンがオールレベル4をそろえステップがレベル2、GOEではすべて加点がつく演技で初の60点台に乗せ、今季最高点の64.63点で2位と好発進します。
FSは全体の17番目最後から2番目の登場となりました。冒頭3アクセルはダウングレードでの転倒。3ルッツもアテンションがつきダウングレードでの転倒と冒頭2本のジャンプで転倒が相次いでしまいます。その後は3ループで乱れがあった程度でうまくまとめ111.20点で7位、総合175.83点で4位となり2年連続で入賞し大会を終えました。
2月後半に愛知県選手権に出場し4位でシーズン最終戦を終え、シーズンを終えました。
花井選手、今季伸びを見せつけてくれたシーズンでした。大一番の全日本ジュニアでこそ調子が噛み合わず19位に終わりましたが、全中でのSPの演技など着々と成長していることが伝わってきています。
来季入る前ですが、怪我をしているという情報が入っています💦
怪我が心配されますが、無理せずにシーズンを過ごして更なる飛躍の1年にして欲しいなと思います!
武田結仁
来季ジュニア3年目
所属:白鳥FSC
2023-2024シーズン主な戦績:東日本Jr12位、東北・北海道選手権優勝、全中3位入賞
跳べる多回転ジャンプ:トリプルアクセル(練習で着氷or練習中)
2023-2024シーズン 戦績
EVENTS | C | SP | R | FS | R | TOTAL | R |
---|---|---|---|---|---|---|---|
げんさんサマーカップ | J | 43.10 | 20 | 80.51 | 18 | 123.61 | 18 |
MGC三菱ガス化学アイスアリーナ杯 | J | 59.51 | 1 | 101.83 | 1 | 161.34 | 1 |
SAPPORO CUP | J | 52.14 | 2 | 94.27 | 1 | 146.41 | 2 |
東北・北海道選手権 | J | 50.69 | 3 | 103.70 | 1 | 154.39 | 1 |
東日本選手権 | J | 47.64 | 14 | 94.24 | 11 | 141.88 | 12 |
中部北海道スケート選手権大会 | J | 52.11 | 1 | 109.84 | 1 | 161.95 | 1 |
全国中学校スケート大会 | J | 60.15 | 5 | 121.06 | 3 | 181.21 | 3 |
フィギュアスケートフリースケーティング大会 | J | - | - | 120.20 | 1 | - | - |
苫小牧フィギュアスケート大会 | J | - | - | 99.87 | 1 | - | - |
北海道フィギュアスケート選手権 | J | 47.61 | 1 | 119.18 | 1 | 166.79 | 1 |
2023-2024シーズン試合状況と来季の展望
今季はまさかの大ブレイクとなりました。
今季初戦はげんさんサマーカップ、しかしSP・FS・総合点全てで最低点で18位。
MGC三菱ガス化学アイスアリーナ杯は当時のホームリンクの大会でした。見事優勝。
SAPPORO CUPでは花井選手に次いで2位、FSでは1位でした。
地方競技会出場後は全日本ジュニアを目指して国内大会に出場します。
東北・北海道選手権。SPでは2アクセル、3サルコウ-3トゥループ、3ルッツを全て降りますがスピンが一つ無得点になりますが残り2つのスピンはレベル4をそろえ50.69点で3位。
FSでは転倒や回転不足、アテンション、エッジエラーはどれもなく、ジャンプに関しては文句ない出来でしたがスピンに2つVマークがついてしまいます。それでも103.70点で1位、総合154.39点で1位となり東日本選手権出場を決めました。
迎えた東日本選手権。SPでは2アクセル、3サルコウ-3トゥループは危なげながらも着氷しますが、3ルッツの予定が2回転に抜けてしまい両足着氷で転倒してしまいます。スピンでも1つレベル1があり点数は伸ばせず47.64点で13位と全日本ジュニア派遣ライン外でFSを迎えます。
FSでも思うようにいかず、3ルッツで転倒、ジャンプでも着氷に乱れがありスピンも1つレベル1でVマークが着き、94.24点で11位、総合141.88点で12位と惜しくも全日本ジュニア出場には届きませんでした。
東日本選手権後、いつのタイミングかは分かりませんが拠点を新潟から北海道へ移します。
北海道へ拠点を移してから初の大きな大会、全中へ出場します。
SPでは2アクセル、3ルッツをクリーンに成功させると後半に持ってきた3サルコウ-3トゥループも見事に着氷、スピン1つとステップでレベル2だったものの自身初の60点台で今季最高点の60.15点で5位と好発進します。
勢いは止まらずFS、東日本選手権までのプログラムから変更してきました。冒頭の2アクセルを綺麗に決めると3サルコウ-3トゥループも見事着氷、3ルッツ-2アクセル-2トゥループのシークエンスも決めると勢いに乗ります。3フリップでアテンションとGOEの減点はあったものの自己ベストを大幅に更新し初の120点台に乗せ121.06点で3位、総合でも初の180点台に乗せ181.21と一気に観客の心を掴む最高の演技で大会を終えました。エキシビションでは3アクセルに挑戦していました!
環境を変え出場した全中で一気に大ブレイクした武田選手、持ち前の明るいキャラクターも今のスケーターにはない魅力でとても個性が強いなと言う印象です。
ジャンプだけではなくコミカルに魅せたりすることに違和感を感じないのと、どこか冷たそうなビジュアルが刺さる人には刺さると思うので、どこかで大化けして人気選手になるんじゃないかなと思っています笑笑
全中がまぐれにならないように、来季どんな試合をしていくのかプレッシャーにならない程度に注目して欲しいなと思います!
今季シーズンベストスコアTOP8
今季ジュニアカテゴリーでのシーズンベストスコアを国際大会、国内大会別に上位8人ずつをご紹介します。動画があるものはリンクを貼っておきますのでぜひ演技をご覧ください。
国際大会
R | NAME | SP SCORE | EVENTS | 🔗 | NAME | FS SCORE | EVENTS | 🔗 | NAME | TOTAL SCORE | EVENTS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 中田璃士 | 77.60 | 世界Jr選手権 | 🎥 | 中田璃士 | 160.06 | JGP ファイナル | 🎥 | 中田璃士 | 229.31 | 世界Jr選手権 |
2 | 中村俊介 | 77.30 | JGP エレバン | 🎥 | 中村俊介 | 142.61 | 世界Jr選手権 | 🎥 | 中村俊介 | 215.46 | 世界Jr選手権 |
3 | 蛯原大弥 | 76.10 | JGP イスタンブール | 🎥 | 垣内珀琉 | 133.87 | JGP ブダペスト | 🎥 | 蛯原大弥 | 207.17 | JGP イスタンブール |
4 | 垣内珀琉 | 69.39 | JGP リンツ | 🎥 | 蛯原大弥 | 131.07 | JGP イスタンブール | 🎥 | 垣内珀琉 | 200.82 | JGP ブダペスト |
5 | 田内誠悟 | 62.33 | JGP 大阪 | 🎥 | 西野太翔 | 126.25 | JGP リンツ | 🎥 | 田内誠悟 | 177.85 | JGP 大阪 |
6 | 周藤集 | 58.29 | JGP バンコク | 🎥 | 三島舞明 | 118.63 | JGP 大阪 | 🎥 | 西野太翔 | 175.90 | JGP リンツ |
7 | 三島舞明 | 54.58 | JGP 大阪 | 🎥 | 田内誠悟 | 115.52 | JGP 大阪 | 🎥 | 三島舞明 | 173.21 | JGP 大阪 |
8 | 西野太翔 | 49.65 | JGP リンツ | 🎥 | 周藤集 | 106.95 | JGP バンコク | 🎥 | 周藤集 | 165.24 | JGP バンコク |
今季国際大会派遣はJGPのみでシーズン後半のB級試合にジュニア勢の派遣はありませんでした…。
そのためこちらのランキングにはJGPに出場した8人のみとなります。世界ジュニアやユースオリンピックもJGPに出た選手からの派遣でしたので結果国際大会経験者は8人となりました。
国内大会
R | NAME | SP SCORE | EVENTS | 🔗 | NAME | FS SCORE | EVENTS | 🔗 | NAME | TOTAL SCORE | EVENTS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 中村俊介 | 77.85 | 木下杯 | - | 中田璃士 | 141.48 | 全日本Jr選手権 | 🎥 | 中村俊介 | 212.42 | 全日本Jr選手権 |
2 | 中田璃士 | 76.41 | 東京選手権 | - | 中村俊介 | 135.61 | 全日本Jr選手権 | 🎥 | 中田璃士 | 207.38 | 全日本Jr選手権 |
3 | 高橋星名 | 73.06 | 愛知県選手権 | - | 西野太翔 | 132.22 | 全中 | - | 高橋星名 | 204.84 | 愛知県選手権 |
4 | 周藤集 | 70.59 | 全日本Jr選手権 | - | 高橋星名 | 131.78 | 愛知県選手権 | 🎥 | 西野太翔 | 202.13 | 全中 |
5 | 田内誠悟 | 70.26 | げんさんサマーカップ | - | 周藤集 | 130.53 | 全日本Jr選手権 | 🎥 | 周藤集 | 201.12 | 全日本Jr選手権 |
6 | 西野太翔 | 69.91 | 全中 | - | 垣内珀琉 | 129.33 | 全日本Jr選手権 | 🎥 | 垣内珀琉 | 197.97 | 全日本Jr選手権 |
7 | 垣内珀琉 | 68.64 | 全日本Jr選手権 | - | 田内誠悟 | 128.95 | 全日本Jr選手権 | - | 田内誠悟 | 195.19 | 全日本Jr選手権 |
8 | 森本涼雅 | 66.02 | 国民スポーツ大会 | - | 森本涼雅 | 128.49 | 西日本選手権 | - | 森本涼雅 | 193.69 | 西日本選手権 |
国内大会のランキングは非常に面白いですね。
今季国際大会派遣に惜しくも届かなかった選手がいたり、国際大会のベストスコアで上位にいた選手がランキングにいなかったりと見ていてとても面白いなと思います。
来季の参考までにどうぞ。
最後に
昨シーズン公開した記事よりも紹介した人数が増えてしまったので今、ここを読んでいらっしゃる方は読み終えるのがとても大変だったのではないかなと思いますが、この記事を読んで来季の日本ジュニア男子に少しでも注目が集まってくれたらうれしいです。
そしてここには長くてとても書ききれずに詳しく紹介できなかった注目するべき選手もたくさんいます。尺の関係で泣く泣くカットしましたが、また後日ご紹介する機会があれば、ご紹介できたらなと思います。
わたしも今季から特に日本ジュニア男子をより深く見ることになって、今まで海外試合に重きを置いていたのですが、国内大会をより追うようになり、配信をしてくださるFOD、JSportsには感謝です。本当に感謝しかないです。
本当に今のジュニア特に今年の全中に出た世代の子たちは本当に黄金世代といってもいいくらい本当に才能に溢れた子たちで溢れているので。今後が楽しみだなと思います。
資金難の影響かジュニア勢は派遣が渋られることが多いのがフィギュアスケート界。最近ではシニア合宿、ジュニア合宿の見学が出来て料金次第ではファンミーティングも行われるふるさと納税があったりと本当に資金が苦しい状況なのかなと思います。今のジュニア世代は本当に国際大会に派遣されてどんどん成長していって欲しいので我々オタクたちは未来のフィギュアスケート界のスターたちにお金を沢山落としましょう(?)
今のジュニア世代の子はソチオリンピックの羽生さんや平昌オリンピックでの羽生さん、宇野選手を見てスケートを始めた子たちの世代だと思っているのですが、やはり世界のトップで戦い結果を残す選手を見て始める子たちがどんどん増えていくと思うのです。
この世代の子たちがいつかオリンピックで素晴らしい成績を残して、○○選手のオリンピックの演技を見てスケートを始めました!という子が現れてほしいなとひそかに楽しみにしております。
長くなりましたがここまで読んでくださり、ありがとうございました!
2024-2025シーズンも日本ジュニア男子に注目してより一層応援していきたいと思います!!💪🔥